上洛願望

はてなが京都へUターンですか(NIKKEI)。「開発拠点を集約し効率を高めるため」とのこと。オレも京都がいいなあ。変な言葉をあえて使うとIターンですか。いや、上洛と言ったほうがいいな。

ICあいかわらず半導体を買い込んでます。写真はレールで買ったOpアンプ。25個入りだから、100回路相当です。こんなにたくさん何に使うんだ!
買う直前までのいろいろ想像する時間が一番楽しいんですよね。で、買って家へ帰るまでの、「何に使おうか」と考える時間もたのしい。でも、買った部品を活用するフェーズでは、一定の気力と時間と技術が必要であり、条件がなかなか整わず、パーツケースの肥やしにしてしまいがち。
電子工作に限った話じゃないですが、陥りやすいパターンと言えましょう。

AAArduino

AAArduino

このセンサーはどんな出力なんだろう、とか、今日買ったLEDを手っ取り早く光らせたい、なんてときは、オープンソースな電子工作プラットフォームArduinoをベースにプログラムを組むとラクです。ただ、市販のArduino及びその互換機は電源回りの仕様がちょっと好みと違う。USBやACアダプタから電気をもらう前提となっているので機動性に欠けます。
そこで昨晩コロナライトを飲みながら開発したのが、これ。単四電池1本を基板上に搭載したArduino互換機。名づけてAAArduino(発音はアアアーデュイーノかな)。プログラムを書き込んだ後は、この状態で動作します。外につながる線はゼロ本。あー、気持ちいい。やっぱ電池でしょ!
HOLTEKのステップアップコンバータHT-7750Aを一個使って、乾電池から5Vを生成してます(実際は、5Vより少し低め)。このICは共立電子さんで63円で売られています。安いわあ。気に入っている素子です。常時25個くらい備蓄しています。どう考えてもそんなにいらないんですけど、そのくらい好きってことで。

リサイクルUSB DAC

USB DAC

USB DACが出来た。1780円で買った中古のUSB接続のスピーカをバラして、DACの基板を取り出し、電源等を取り付けて無印良品のケースに入れてみた。
最初、自作のステップアップ型電源につないだら不快なノイズが乗りまくってガックリきたんだけど、ためしに乾電池2本で動作させてみたら、キレイに鳴るようになった。やっぱ電池が一番だな。
下のNHKロゴの箱は、ヘッドフォンアンプ。ケースが割れちゃったので受信料払ってますよシールで補強してあるのです。動作が安定しているので気に入っている1台。NHK号と呼んでます。
試聴データはスパングル・コール・リリ・ラインをいろいろとりまぜて。

どろぼう川

digikeyDigi Keyから電子パーツが届いた。15日の午前0時頃にオーダーしたものが、16日の午後3時に届いた。速え!

荷物のルートを我家から出発地点へ逆にたどると、千葉←アンカレッジ←ルイビル←ミネアポリス←ミネソタ州BEMIDJI←同州THIEF RIVER FALLSとなります。ミネソタからはるばるやってきたんだなー。なのに速え!

発送地のTHIEF RIVER FALLSは面白い名前ですな。「泥棒川の滝」ですか。同地の観光協会(?)のサイトを見てみた。
そこには「THIEF RIVER FALLSという珍しい名前は、その川をネイティブ・アメリカンの人々がthief riverと呼んだことからきています。1896年にダムが建設されて、いくつかの滝ができ、それを機会にTHIEF RIVER FALLSと称することにしました」というようなことが書いてあります。
なるほど。でも、これじゃあ、なぜインディアンが泥棒川と呼んだのかわかりませんな。そこでこのページからリンクされている資料(pdf)にもあたってみた。

この地にもともと住んでいたDakota族とOjibwe族の間では、テリトリーをめぐる争いが絶えなかったようです。OjibweがDakotaを駆逐したあとも、この川のそばにDakota族の秘密の集落が存在したことから、ke-moj-ake-se-be(secret earth river)と呼んだのが、本来の名前。
では、なぜこれが泥棒川になってしまったかというと、英語版の地図を作る過程で、インディアン達の呼び方ke-moj-ake-se-beが、フランス語の「盗む」の発音に似ていたため、誤訳されてしまったのが原因らしい。

Secret Riverのほうがロマンチックですな。でも、Thief Riverのほうが面白いですな。昔のTheif River Fallsの住民は、面白いこと好きな住民だったのかもしれませんな。

(なお、誤訳説のほかに、インディアンの泥棒が住んでいたからThief riverになった、というヒネリのない説もあるようで、そのあたりをつっつくと何かとアレなので、観光協会のサイトにはつっこんだことが書かれていなかったのかもしれません)

シンプルさの極致

FETコミケで購入したヘッドフォンバッファアンプ基板に部品を載せてみた。パーツを最低限にすると、電界効果トランジスタ(FET)8個と抵抗4本とコンデンサ2個で作れちゃう。電源は乾電池2本。あー、なんてシンプル。
ハードディスクレコーダ(RD-X5)のラインアウトにつないで使用中。これまでに作ったアンプをそうやって使うと、増幅率を約1倍にしても音量が大きすぎて不便だったんですが、このバッファアンプだとちょうどいい。
作者さんの指定するパーツで作っていないので音質についてコメントするのはやめておきますが、ワタクシは大満足でございます。もうひとつ、こんどはもう少しいい部品で作ろうっと。