クオーツダイバーズ

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古い腕時計は防水性が弱くなってますから、上手く整備できたと判断しても夏場に外で使うのは避けてます。汗や洗面の水がかかるくらいなら案外平気だったりするものの、やはり気になっちゃうので。この時期に着けて出かけるのは、スマートウオッチか新しめのダイバーズ。機械式のかっこいいダイバーズはたいてい大きくて高価なため、クオーツです。いま気に入っているのは、シチズンのチタニウム・エアダイバーズ200m。ベゼル径39mm。もうちょっと、あと1mmか2mm小さいと、もっと良いんですけどね。8500円で落札し、ベルトだけ換えました。まだ夜光がフレッシュで、暗闇に入るのが楽しいです。実用性で評価したら、こういう時計が一番。

もし、チュードルのミニサイズのサブマリーナ(自動巻き)が2万円くらいで手には入ったら、全力でメンテナンスして喜んで使いますけど、そういう奇跡は起きないので、夏の間はコレですね。時計趣味はお金が「かからない」と言えるスタイルを模索中です。

充電方式

smarts

いつの間にか似たような機械が集まってしまった……ということが皆さんにもあると思います。困りますね。

持っているスマートウオッチを並べてみたら、あることを再認識しました。やっぱり充電の面倒な機械は使わなくなりますな。上の写真で1個だけ電源が入ってないのがありますけど、それは裏面のゴムキャップを外してマイクロUSBケーブルを挿してやらないと充電できないSONY Smartwatch3です。もう随分長いあいだ電源を入れていない。面倒すぎ。他の時計はクレイドルかマグネットタイプの充電端子なので、すぐセットできます。

マグネット端子のPebble Time、クレイドルのMoto 360、マグネットの台になってるApple Watchの3つを比較すると、どれも一長一短ありますね。クレイドルが一番扱いやすく、マグネット端子のPebbleが一番邪魔にならないと思います(電池が持つので、そもそもあまり充電しなくて良いという話も)。Apple Watchは両者の中間かな。

Smartwatch3の充電が面倒すぎ、と言いましたが、汎用のUSBケーブルだけで充電できるのは、旅先や緊急時にはメリットかも。そのための機械として捉えると存在意義が見出せるかも。もういちどセットアップしようかな。でもその前に充電しないと……。

好きな時計の傾向

gruen

自分が魅力を感じる時計の傾向がようやく見えてきた昨今です。方向は2つ。

ひとつは「古き良きアメリカ」。Hamilton、Waltham、Gruenといった、アメリカで興ったメーカーの時計に強く惹かれます。19世紀末から20世紀前半のアメリカで作られた精密機械をいじっていると、これが近代か、という感覚が湧いてきます。

もうひとつは、機械式時計が完成形に到達した1960年代に活躍し、その後の産業構造の変化や電子化によって衰退消滅したメーカーが残した時計に惹かれます。たとえば、Universal Geneveが好き。技術力とデザイン力が伝わってきます。でも、それだけでは会社が生き残ることはできなかったんですね。なぜでしょう? 分解しながらそういうことを考えていると、時間がどんどん過ぎていきます。

2つの方向と言いましたが、多くの場合、特にUSブランドについては、上記の2つは連続してますな。

Hamiltonのように、買収によって現在もブランドが残存している例があります。売買収が盛んに行われてきた業界のようで、一度は消えた名前が復活することも普通みたい。IWCのビンテージを「オールド・インター」と呼ぶように、新旧の体制を区別しながらも共存させている市場ですね。時計雑誌をめくっていてよく見かけるのは「復刻」。オマージュとかヘリテージといったキーワードがよく出てくる。きっとそれは良いデザインの見本なのでしょうが、ワタクシ的にはピンとこないです。もともと時計に興味がなかったからかな。復刻モデルを買うくらいならスマートウオッチのほうが面白いと思っちゃう。

100年前のものであれ、今のものであれ、その時代の技術と人々の欲求を反映して現れたかたちを知りたいです。

上の写真の時計は、1200円で落札し、ざっとレストアしたGruen。ケースとムーブメントの刻印から1950年にシンシナティで作られたことが推測できます。腕にフィットする大きく湾曲したケース、きらびやかなフェイス、小さいのに高精度なムーブメントといった特徴が支持されて、1930年代から40年代にかけて一世を風靡したメンズウオッチですな。キズは多いものの、10K金張りのケースは当時の勢いを感じさせます。ただし、50年製造のこの時計は同社のピークが過ぎた後の製品かもしれません。Wikipediaによると、53年に創業家は同社を売却し、58年には工場も解体売却されてしまいました。

アメリカの時計産業が第2次世界大戦を境に衰退した理由は産業史の題材のひとつとして論じられています。ワタクシが理解した範囲では、大戦中に各社が軍事生産にシフトした影響で戦後の需要にうまく対応できず、やはり軍需を失ったスイス勢の流入によって市場を失い、多くが欧州資本に買収されていったという流れのようです。現在はSwatchグループの一部であるHamiltonが代表例ですな。

他の機械産業と同様に、各国の時計メーカーは大戦の影響を強く受けています。それゆえ、大戦期の製品はとても興味深いんです。現物を入手して触ってみたいという気持ちを抑えるのが大変。アメリカって国はその頃の機械がいいコンディションで売買されてたりするんですよね。先日はebayでHamiltonのコクピットクロックを発見しました。F4Uコルセアに搭載された37500という機種です(そのレストア記事)。買おうと思えば買える価格だったのに、競り合いのタイミングが合わず逃してしまいました。ちょっと後悔。

あれれ、今日は普段より少し長く書いてる。冷房の効いている部屋で時計のことを考えていると平和です。でも続きはまたこんど。

※追記
近頃自覚した興味の方向について書きましたが、古い腕時計を直してみたいという初期衝動のままにいじっているのは、今でもセイコーとシチズンが主です。気に入って使っている時計は、スマートウオッチを除くと、両社の60〜70年代製品が中心です。イタリアンやフレンチのお店に行くのが好きだけど、普段はやっぱりご飯と味噌汁、というような話ですかね。ちょっと違うか……。

トリプル運用

redPebble

Pebble Timeを試してました。Google Fitと連携できるんですね。日本語化パックを入れたら、ちゃんとFit経由の情報も日本語で表示されました。

1台のスマホ(Nexus6)に、Android Wearを2個(Moto 360の第1世代と第2世代)と、このPebble Timeを同時に接続して使っています。おおむね問題なく、並行して使えてます(たまーに通知を取りこぼすのですが、複数接続が原因かどうかは不明)。スマホがメッセージを受信してブルッと振動すると、間髪おかず3つの時計がブルッブルッブルッと震えます。Pebble Timeの振動が一番はっきりしている。

1台のスマホに複数のスマートウオッチをペアリングした状態で長期間問題なく使えるのであれば、個々のバッテリ持続時間はあまり気にならないのではないか、という仮説を検証中。電池が一番残っているのを使えばいいわけです。全部の充電を忘れたらダメですけどね。自分のスマホがiPhoneだったらApple Watchも含めて4台同時運用のテストができるんだけどな。

元は取れるのか?

4500A

1970年製造のキングセイコー・クロノメーター。日本時計史における、ひとつの節目ですな。ぼくもこれを節目として、今後しばらく古い時計を買うのはやめます。だってお金がいくらあっても足りないんですもの。さすがにそろそろ元を取らないといけない……。

moto360 1st Gen.

「第1世代は安いけど電池がもたないからやめといたほうが……」というレビューをいくつか見たので覚悟はしていたんです。たしかに、最初はみるみる残量インジケータが減っていって驚きました。でも、ファームウエア・アップデートをしたら(すごく時間がかかったけど)、電池に関する不安はなくなりました。よく持ちます。

少し扱いにくいと思っているのはブレスレット。自分でコマ数調整をする場合は、細めのピン抜き工具が必要です。慣れれば作業性はいいと思います。他の時計と同様、手首が細い人は最適な長さ(コマ数)に設定するのが難しいですな。普通の時計であれば、迷ったらやや緩めにしておいて様子を見ればいいと思うんですが、この時計の場合、そうすると手首をクイッと動かすジェスチャーが入力しにくくなるし、心拍測定に失敗しやすくなっちゃう。ブレスにアジャスタがあればいいのに。操作性を考慮すると、皮ベルトのほうが快適かも。もう少し追い込みますけどね。

もう1個、皮ベルトタイプを買おうかな。さらに安いお店を見つけたんです。eBayのここは95ドル。たぶん「整備済み製品」が届くと思います。変な箱に入っていて、ちょっと不安になるかも。ぼくのもそうでした。普段、ぼろぼろのビンテージ時計ばかり買っているので、その程度では動じませんけどネ。