どろぼう川

digikeyDigi Keyから電子パーツが届いた。15日の午前0時頃にオーダーしたものが、16日の午後3時に届いた。速え!

荷物のルートを我家から出発地点へ逆にたどると、千葉←アンカレッジ←ルイビル←ミネアポリス←ミネソタ州BEMIDJI←同州THIEF RIVER FALLSとなります。ミネソタからはるばるやってきたんだなー。なのに速え!

発送地のTHIEF RIVER FALLSは面白い名前ですな。「泥棒川の滝」ですか。同地の観光協会(?)のサイトを見てみた。
そこには「THIEF RIVER FALLSという珍しい名前は、その川をネイティブ・アメリカンの人々がthief riverと呼んだことからきています。1896年にダムが建設されて、いくつかの滝ができ、それを機会にTHIEF RIVER FALLSと称することにしました」というようなことが書いてあります。
なるほど。でも、これじゃあ、なぜインディアンが泥棒川と呼んだのかわかりませんな。そこでこのページからリンクされている資料(pdf)にもあたってみた。

この地にもともと住んでいたDakota族とOjibwe族の間では、テリトリーをめぐる争いが絶えなかったようです。OjibweがDakotaを駆逐したあとも、この川のそばにDakota族の秘密の集落が存在したことから、ke-moj-ake-se-be(secret earth river)と呼んだのが、本来の名前。
では、なぜこれが泥棒川になってしまったかというと、英語版の地図を作る過程で、インディアン達の呼び方ke-moj-ake-se-beが、フランス語の「盗む」の発音に似ていたため、誤訳されてしまったのが原因らしい。

Secret Riverのほうがロマンチックですな。でも、Thief Riverのほうが面白いですな。昔のTheif River Fallsの住民は、面白いこと好きな住民だったのかもしれませんな。

(なお、誤訳説のほかに、インディアンの泥棒が住んでいたからThief riverになった、というヒネリのない説もあるようで、そのあたりをつっつくと何かとアレなので、観光協会のサイトにはつっこんだことが書かれていなかったのかもしれません)