ゴムボールは工具

新しい時計が届いたんですが、裏蓋がこのメーカー独自の構造なため手持ちの工具では開けることができなかったんです。専用工具は安くても180ドルくらい。それを買うのは避けたい。「あのワザを試すときだ」と思いました。

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ゴムボールを腕時計の裏蓋にギュッと押し当てて回して開け閉めしている映像をYouTube等で見たことがあります。そのためのボールも売られている。ただし、時計材料店で買うと1000円くらいする。どうみてもただの子供用ゴムボールなんです。そこでまず近所の100円ショップを探してみた。光沢があって空気入れ用のおヘソがある握り拳大のボールだということは商品画像から分かっていたので、似ているものを探しました。そしたら「どうみてもこれでしょ」という商品があったのです。名称は「パール・エアボール・ミニ」。2個入りで100円+税。

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買ってきて、さっそく試したら、あっけないほど簡単に開いてしまいました。工夫とか試行錯誤とかの余地ナシ。一発でオーケー。キレイなETA 7750が現れました。近いうちに、このムーブメントの分解に挑戦してみようと思ってます。まだ、準備ができていないので(おもにココロの準備)、ゴムボールで開けられることを確認するだけにして、またゴムボールで閉じました。開けるのは簡単なんですが、閉めるときは「ちゃんと締まったのかな?」という疑問が残りますね。手応えが曖昧で、ネジが締まるときの抵抗を感じることができない。しばらく様子を見てみよう。

プロトレック

気圧の変動が気になることが多い昨今なので腕時計を買いました。カシオ・プロトレックPRW-3000G-1JR。センサーの反応が速くて現在の気圧がすぐわかる。その変動を示すグラフは時刻モードの間もずっと表示しておくことが可能です。いわゆる「ソーラー電波」で時刻調整不要。方位もわかるらしい。腕の動きに反応してライトが自動点灯する機能もある。多くの機能がコンパクトにまとめられていますな。引き通し式のストラップがついているモデルにしたので、手持ちのNATOストラップにすぐ換装できます。ただ、カン幅が23mmくらいとなっていて、ストラップは22mmがいいか24mmがいいのか悩むところ。ユルいよりは少しキツめのほうが安定するかな。

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なぜ気圧が気になるかというと、一時期、不意の頭痛で弱まることがあり、気圧と関係してるような気がしたからです。頭がキュイーンとなって、何だろうなーと思いつつアメダスを見ると気圧がグッと低くなっていた、ということが何度かあったんですね。でも、必ずそうというわけでもなく、関連性は不明瞭。そういや最近は頭痛もないな……。

ま、天気予想にも使えるし、移動中の高度変化も視覚化できるし、方位がわかれば風水にも役立つし、いいものを買ったと思っております。そういや、新品を買うのって久しぶりかも。腕に巻いた時計にキズがひとつもないのを見て、うわー凄い、と思いました。

戦略物資としての時計

江古田の古書店で見つけたMastering Timeという本を読んでいます。Tag Heuer社の社史であり近代時計史でもある大判のハードカバー。前半は戦争を利用し、翻弄された歴史ですな。たとえばこんなことが書いてある。

『第2次大戦中、ホイヤーのアメリカ向け輸出には参戦前であってもドイツの通行証を必要とした。その報復としてイギリス海軍はホイヤーの服部時計店向け貨物を奪取した。その後イギリスはホイヤーに代金を支払い、ホイヤーは服部に前払い金を返還した。』

クロノグラフは戦略物資だったわけですな。面白い。服部時計店、つまりセイコーに卸していたという話も面白い。無事日本に届いた時計もあったのだろうか。ああ、気になる。

ところで、現代において軍用クロノグラフに代わる戦略物資って何でしょうね。GPSモジュールとか? そう考えて調べてみると、スイスのu-bloxが世界シェアナンバーワンという記事がありました。やっぱりスイス企業ってそういうところ狙ってるんだな。

出遅れ感

さっそくiFixitさんがバラしてくれましたね。見た印象では、内部にアクセスしてアップデートすることは想定されてなさげ。工場でのガワの再利用とかはできそうな気もするけど……。

で、まだ買ってません。AndroidユーザーのワタクシはiPhoneを持ってないのです。iPadで使えるようにならないかなー? と思ってたんですが、いまだApple Watchアプリが存在しないところをみると、母艦になれるのはiPhoneだけなんでしょうな。Apple Watchを買う前にiPhoneを買わないといけない、という状況で、ちょっと面倒くさくなっております。新MacBook欲しいなーとも思っているし。

そんななかAndroid Wearのバージョンアップの報が伝わってきました。UIの改良とWiFiアクセスの有効化が行われたもよう。地道に更新してますな。

iFixitがバラしてから

新宿伊勢丹でApple Watchを試着。やはり38mmのミラネーゼでしょう。素敵だった。でも、最終決断はiFixitさんが分解してからにしようかなー、と思ったりもしてます。

根拠のない推測ですが、Apple Watchは専用工具があれば分解可能で、ロジックボードやバッテリを交換できる構造になってたりはしないだろうか、と勘ぐっているのです。いくらなんでもバッテリが劣化しただけで(毎日使えば2年以内にへたりそう)、100万円を超える腕時計の寿命ってことはないですよね? サポートセンターで分解し、部品を交換することで長く使えるようになってるいるのではないか、と想像しているのです。そして、技術の進歩に合わせてロジックボードもアップグレード可能になっていたりするのではないか? と妄想したりもしてます。だって、こんな最初期のデバイス、コンピュータとしての寿命はどう考えても短い。金のケースは一生キレイだろうけど……。

iFixitが分解してくれれば、そのあたり見えてくるんじゃないかな、と予想しております。それでもしメンテナンス可能なケースだったら、ミラネーゼ装備のスチールモデルを買おうと思います。使い捨て仕様だったらアルミでいいかな、と。あー、でも、ケースだけじゃなく、ガラスも違うんだよなー。ミラネーゼがダントツで良かったしなー。

という感じで、機種を決めかねているんですね。店頭でみた金側モデルはすごくキレイでした。

シルバーウエーブ

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いまでも月に数個のペースでジャンク時計を買っています。写真は、数日前に届いた1983年製と思われるセイコー・シルバーウエーブ。デジアナモデルですな。かっこいい。シルバーウエーブシリーズは、リューズがねじ込み式で、防水性が重視されてます。こいつもそうなんですが、面白いのはそのリューズの回転でデジタル時計も調整するところ。手前または奥に回すと、カチリカチリと内部のスイッチが動いて、デジタル表示の値が増減します。効率のいいUIとはいえないけれど、操作感が面白い。Apple Watchのデジタルクラウンの先駆けではないか、と思ったりも。