ミネルバ

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怖くて分解できない時計が増えてます。自分でメンテナンスしてメカニズムを知ることが古い時計を買う目的だったはず。いや、今でも買う時点ではそのつもりなんです。しかし、裏蓋を開けると、この古くて複雑で歴史のある機械を自分が壊しちゃったらどうしよう、という恐怖が沸いてきます。

写真は先日eBayで落札したMINERVA cal.9クロノグラフ。ググると、開発は1920年代。第2次大戦期に軍用として使われたとあります。この個体の由来はわかりません。ネジには細かい傷が多く、何度もメンテされた気配があります。汚れもひどいので最後のメンテから時間がたっていることも想像できます(上の写真はわざと汚れがよく見えるように撮ってますので、実物はもう少しピカッとしてます)。これをキレイにしたいのですが、怖いので着手できないという話ですね。

吉祥寺の懐中時計専門店『マサズ・パスタイム』へ行くと、美しい懐中時計の数々を見せてくれます。どのムーブメントも古いのにきらめいてる。うっとりしちゃう。あんなふうに、この時計もレストアしたい。きらめきを取り戻させてあげたい。でも、怖い。自分にはできないかも……そんなふうに揺れながら時計の中身を見つめる毎日です。

歴戦の勇士

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先日のミリタリーウオッチの表はこんな感じ。文字盤と針が痛んでいる(クリックして拡大するとすぐわかります)。クロノグラフ針は尻尾が切れてる。埃も混入してますな。部品の入手は難しいし、歴戦の勇士を素人判断でレストアするのは浅はかという気もするので、クリーニングと注油だけするつもり。ただ、それだけでも、自分には高難度な作業であり、体力と気力が有り余る時を待つ必要がある。もう10月ですか。時計ばかり見てるけど、今日が何月何日かはすぐわからなくなる。

軍用ナビゲーションウオッチ

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裏蓋にMILスペック番号が刻印されているような時計は買わない、いや買ってはいけないと言い聞かせてきたんです。絶対深みにハマる。危険すぎる。

でも、買ってしまいました。Hamilton Model 23。米陸海軍仕様AN5741-1。第二次大戦中のナビゲーションウオッチ。当時のハミルトン社の広告と使用例はこんな感じ。ナショジオに掲載されたこの広告では、Uボートを沈めに行くという設定になってますが、陸軍航空隊でも採用された機種らしいので、都市部に対する絨毯爆撃や偵察飛行にも利用されたのでしょう。日本へ飛んできたかもしれない。

時計をいじりながらそういうことも考えちゃう。時間があっという間に過ぎちゃう。危険です。

分解怖い

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涼しくなりましたな。齋藤さんが「手軽かも〜」と言ってたので、Eye-Fiを買ってきてテザー撮影環境を構築。記録のため高解像度で時計を撮りたいと思います。

第2次大戦中に使われた懐中クロノグラフのオーバーホールをするのが現在の目標なんですけど、まだ技術が伴ってない気がしてます。どこから手をつければいいのよ感。練習用に買ったソ連のスプリットセカンド・ストップウオッチでさえ怖い。やっぱりもう少しYouTube(Watch Repair Channelとか)で勉強しよう。

売る時計

腕時計投資のすすめ』という本を読んだんです。ロレックスやパテックフィリップをなるべく安く買ってなるべく高く売ることで利鞘を稼ぎましょう、という本。その方法が初心者向けに書いてある。投資というよりは売り買いを愉しむ方向の本という気がしましたが、面白かった。

ワタクシも相変わらず時計を買っています。でも、投資という認識はなかったかも。メカニズムとデザインを知りたいという衝動に動かされてきただけ。ただ、先日、西武池袋線沿線のある時計店で古いセイコーを見せてもらっているとき「ドイツやアメリカからこういうのを買いに来るんだよ」と言われて、「そういうものなのか……」と思ったんです。御徒町のお店で「シンガポールから買いに来る」と聞いたこともあります。そのとき見てたのはオメガやIWCですけどね。

自分の時計を「売る」ということも思考実験的に考えてみよう。現状売れるようなものはほとんどないんですけどね……。

腕時計投資のすすめ

Baume&Mercier

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現行のクロノグラフを分解してみたくて中古で買ったBaume&Mercier。でも、まだムーブメントを取り出してケースを掃除しただけ。ココロの準備ができておりません。いつできるかわからない。

ときどき普通に使ってます。コロッとしてて形は好き。文字盤はイマイチ。可読性が高くない。そのかわり光に当てるとキラキラする。好みと違う時計も腕にしてみて、自分のなかに眠る嗜好を探してるんです。キラキラ系は今のところ違うみたいけど。