夢の人

ヴァネッサがビートルズのカバーをやっているので貼ります。ウクレレの音もしっかり撮れててイイ! この曲についてWikipediaを読むと「実質的にはポール・マッカートニーの作品とされる」とありますな。邦題は「夢の人」らしい。

広告媒体としての腕時計

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スマートウオッチのキラーアプリってなんでしょう? それを考えながら時計をいじってます。ひとつ「あり得るんじゃないか?」と思ったのが広告。どうしてあり得ると思うのかを文章で説明するのは別の機会にしましょう。代わりにプロトタイプを作ってみました。

オリエントの自動巻きの文字盤を、紙やすりと白の塗料で電子ペーパー的なテクスチャにしました。ディスプレイということですな。企業のロゴは電子的に表示されてると思ってください。EPSONやHONDAになっているのは、プラモのF1カーのデカールを流用しているからです。(大きな「4」は広告じゃなくて、4時のときは4時の位置に大きく「4」と表示される時計が欲しいなー、と思ったからです)

電車の吊り革に掴まっているとき、自動車のステアリングホイールを握っているとき、飲み屋で一杯やっているとき、自分のあるいは誰かの腕時計に企業の広告が表示されたらどういう効果があるかを想像してます。基本的なビジネスモデルはシンプルに広告出稿料を配信者と媒体提供者(腕時計をしている人)がシェアする方式。広告効果の測定方法、フィルタのアルゴリズム、表示デバイスなど、いろいろ考えてからじゃないと企画になりませんが、スマホやパソコンとは違う「公衆の面前に晒される」というスマートウオッチならではの特性に着目してみました。

あ、このプロトタイプ、アナログ時計としては現状でもふつうに使えます。針に夜光塗料を入れる練習にもなりました。

ソ連最後のクロノグラフ

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イタリア郵便のラベルが貼られた封筒が届き、中から出てきた時計にはMADE IN USSRと書いてありました。一番目立つところにソ連と日本の国旗があしらわれています。1991年4月にゴルバチョフ大統領が来日し、日ソ共同声明が発表されましたが、それを記念して作られたモデルのようです。保守派によるクーデター未遂事件を経てソ連が崩壊したのは同じ年の12月(外務省「日ソ・日露間の平和条約締結交渉」)。ワタクシは勝手にこの時計を「ソ連最後のクロノグラフ」と呼ぶことにしました。

きれいな写真とともに、もう少し詳しくこの時計の背景を説明しているページがあります。サイト全体がこの時計のムーブメントである”Cal.3133″の詳細な解説(a collection of chronographs from the First Moscow Watch Factory – Polmax3133)。凄い情報量! 日本語で読めるもっとざっくりしたPOLJOTの説明はWikipediaにありますな。時計の世界は、マニアックに背景を深堀りしている人がたくさんいて、その成果を追っていると時間がいくらあっても足りません。

オファー

ebayで時計を見てる時間が増えてます。ヤフオクとは違うマーケット。世界は広いと感じます。今週はロシアの渋い腕時計を注文しました。ひとつはウクライナ、もうひとつはイタリアの出品者に「オファー」して値段を決めました。今回初めて使ったんですけど、おもしろいですな。

出品者がつけた価格より安い額を買い手が提示するのがオファー。「80ドルじゃ高いけど、60ドルなら買うなー」と思ったら60ドルをオファーします。その金額じゃ合わないと売り手が判断した場合は「お断り(decline)」が返ってきます。オファーを受けて、相手が新たな金額を提示してくることもあります。それが「カウンターオファー」。交渉が成立したあとは通常の売買と同じ流れ。PayPalと連動してるebayは言葉が通じない相手とも簡単に取引できて、やっぱり凄いですな。時計に手を出したら、英語圏以外の国とやりとりするようになって、威力を改めて認識しました。商品の説明ページを読むときはGoogle翻訳を活用してます。イタリア語であっても、時計が動いているかどうかくらいは機械翻訳で十分わかりますな。

ヤフオクにも「値下げ交渉」という機能がありますね。ただ、それを使えるようにしている出品者は、ぼくが良く見るカテゴリーにはあまりいない雰囲気。1度だけ使ったことがあります。日本語だと、少し生々しい感じがあったかも。普段の買い物で値切ったりしないからかな。

実践時計修理

いまパラパラと読んでいるのは、”Practical Watch Repairing“という本です。Kindle版が967円でした。英語だし予想以上に専門的だしかなりの分量なので、気になる図の周辺を読むという読み方です。それでも面白い。疑問に思っていたことが次々と解決されていく感じ。

たとえば、精密ドライバーを研ぐときに、どういう角度で研いで、どういう刃先にすればいいのかわからなかったんです。この本を読んだら第2章の最初でそれが説明されてました。豊富なイラストと具体的な解説で機械式時計の隅々までリペアできるよう教えてくれそう。ブレゲ式オーバーコイルをピンセットでいじってる図なんかもあります。そしてそれがまだ目次の前半ですからね。大変な本かも。

Practical Watch Repairing

改めてまえがきを読むと、なんとこの本、初出は1945年。初版が1946年のようです。レトロ風のイラストだなー、と思ってたんですが、風じゃなくって本物のレトロでした。1960年代と2000年代に再版されたみたい。そしていまKindle版が手に入る。ものすごく息の長い本ですな。

お消磁しましょ

jpegホーザンの消磁器HC-33を買いました。微妙に磁化してる工具が増えてきたのと、ジャンクで買った腕時計のいくつかが方位磁石をピーンと動かしたからです。

スッキリとしたデザインで、使い勝手がいいですな。とりあえず今日は机の上に出ているニッパなどの握りモノと時計だけ消磁しました。残りの全工具に適用するのは(大消磁?)、またこんど。