スマートウオッチのアプリ開発

安藤さんがAndroid Developers Blogの記事”An Android Wear Design Story“を翻訳してくれました(安藤日記)。スマートウオッチという言葉は出てこないけど、腕時計型Android WearデバイスのUIデザインの話ですな。解像度の制約は「デザインをとても楽しくする種類の問題」という一節にグッときました。実践的なテクニックも書かれている。「丸い画面に表示されているユーザインタフェースを見て、なんとも言えない嬉しい気分になりました」というあたりからはGoogleの中の人たちも新デバイスを楽しんでいる様子が伺えます。

ソニーのSmartWatch2を週1くらいのペースで使ってます。アプリはほとんど入れていなくて、いまはgmailとfacebookの通知機能だけ。使っていると、便利さや危うさが分かってきます。危うさをひとつあげますか。少し混んでいる電車で吊革につかまって立っているとき、とつぜん届いたメールの文面が表示されたりする。自分じゃなくて左隣に立っている人に通知してるみたい。これは危うい。便利さはザーザー雨の日に傘をさしていて感じました。傘の柄を持っている左手の内側にスマートウオッチを着けていれば、濡れたカバンからごそごそスマホを出さずに一瞬でメールを確認できます。防水性がある点も安心。そのとき、「雨の日にメールを読む」以外のアプリを思いついたはずなんだけど、メモをし忘れたので、忘れました。スマートウオッチにボイスメモ機能はやっぱり欲しいよね。

グラスヒュッテより

機械式時計ができあがるまでの工程を紹介する美しい動画。音も面白い。これはドイツのNOMOSの例。自動機械と手作業のよく考えられたバランスを訴求してるんだと思います。

スマートウオッチ

自分が時計をいじるようになってから、コンピュータや時計に詳しい人と会ったときに投げかける質問があります。それは「スマートウオッチって来ると思う?」です。たいていはしばらく考えたあと「来ないんじゃないかなー」という答が返ってきます。「絶対来ないとは言わないが、今のところ来るとは考えにくい」というニュアンスが大勢。

ぼくも数ヶ月前まではそう思ってました。でも、古い機械式時計をいじりながら「未来の時計のことも考えてみよう」と思ったんですね。そして「スマートウオッチは来る」という仮定をまず置くことにしたんです。「来るとしたらどう来るか?」という脳内問答に変えました。

そうすると、スマートフォンの子機という位置づけに限定されないスタンドアローン性が必要だろうな、とか、ケース幅は38mmに収まってたほうがいい、とか、USBで線をつないで充電する方式はヤメましょう、とか、いろいろ各論めいたことは浮かんできます。しかし総論はまだおぼろげ。

そもそも腕時計をしない人は「スマホがあればいらないじゃん」と思ってます。いま腕時計をしている人は、それが好きなのか、スマホでは代替できない必要性があるからしてるんだと思います。高級時計をステータスとして着けている人もいますよね(時計をいじりはじめてその気持ちが少し分かるようになってきました)。スマートウオッチが受け入れられるためには、腕時計はいらないと思っている人の考えを変えるか(A)、いま腕時計をしている人のニーズを満たす(B)必要がある。

いまAとBに分けたのは、この2つに対するソリューションは異なるのではないか、と思っているからです。一度に両方を満たすのは難しいという印象。どちらかというとBのほうがクリアしやすい気がする。そうでもないかな……。いっそAもBも無視して、まったく新しい形態として提案する方向もあるかも。それは腕時計の形にはならない可能性もある。もはやウオッチと呼ぶ意味がない。でもぼくはスマートフォンを電話として使うことはないんですよね(今でもガラケーを1個持ってます)。スマートウオッチが腕時計である必要はないのかも。

昔、腕時計は女性のアクセサリと認識されていたようです。第1次世界大戦の頃「時計を腕に付けると便利じゃん!」と言い出した男達(おもに将校)がいて、そこから腕時計の普及が始まった、というようなハナシを読みました。てことは「スマホを腕につけると便利じゃん!」と言わしめればいいのかな?

今日はもう収束しそうにないので、ワタクシの脳内議論をつらつら書くのはこのへんにしときましょう。実は山手線のダイヤが乱れたせいで乗り換えに失敗し、家に向かう終電に乗り遅れてしまい、ファミレスで時間をつぶしているのです。この店は5時にいったん締まるらしいから、それまでにコーヒーをもう一杯。つづきはまたこんど。

暑い日はLucius

練馬の気温が34度を突破して早くも瀕死です。6月1日にこれってあり? マジで体調悪い。頭痛する。気分を良くしてくれる音楽が必要……というわけで今日もLuciusを貼ります。おっきなホールで楽器が増えてこれが本来の音かな? 前回も右のお姉さんがCritter & GuitariのPocket Pianoを弾いてましたけど、このライブではもっといろいろやってますな。

先日貼ったのがNPR Musicで、今日はKEXP。ここに老舗La Blogothèqueを加えればぼくにとって完璧な音楽情報源の完成。

ペースダウン宣言

IMG_20140529_222014

古い時計のリストアを始めたとき、1日1個のペースでやってやろうと思ったんです。明日、60個目の時計が届くはず。購入ペースは1日1.1個くらい、それを直したりキレイにしたりするペースは1日0.6個くらいでした。かなりどっぷり浸かった。ヤフオクばっかり見てた。

でも、そこまでどっぷりやるのは明日で最後にしようと思います。ヤフオクでの取引は手間がかかるし、神経も使うしで大変。なんとなく仕事も溜まってきたことだし……。

まだ素材が足りない分野だけ出品チェックを継続することにして(セイコーの懐中時計とロードマチックに不完全な個体が複数あるんです)、ペースを落とします。eBayではロシア、アメリカなど非スイス圏の時計に的を絞ってゆっくり追ってみよう。新しいブツを落とすのは月2~3個のペースにしよう。アンティーク時計をいじっている間に浮かんだアイデアを実行するフェイズに入らないといけません。

はい、このエントリーは自分に言い聞かせるために書いているようなものです。

ロービート

古い懐中時計をいじってます。はっきり聞こえるゆっくり気味のカチカチ音に机の上が支配されてます。いい音だけど、ずっと聞いてると疲れるので、音楽が必要。さっきまで聴いていたのはこのバンド。Luciusはブルックリンを拠点とする5人組で人気上昇中みたいです。楽しいね。