ソ連最後のクロノグラフ

IMG_20140525_152754

イタリア郵便のラベルが貼られた封筒が届き、中から出てきた時計にはMADE IN USSRと書いてありました。一番目立つところにソ連と日本の国旗があしらわれています。1991年4月にゴルバチョフ大統領が来日し、日ソ共同声明が発表されましたが、それを記念して作られたモデルのようです。保守派によるクーデター未遂事件を経てソ連が崩壊したのは同じ年の12月(外務省「日ソ・日露間の平和条約締結交渉」)。ワタクシは勝手にこの時計を「ソ連最後のクロノグラフ」と呼ぶことにしました。

きれいな写真とともに、もう少し詳しくこの時計の背景を説明しているページがあります。サイト全体がこの時計のムーブメントである”Cal.3133″の詳細な解説(a collection of chronographs from the First Moscow Watch Factory – Polmax3133)。凄い情報量! 日本語で読めるもっとざっくりしたPOLJOTの説明はWikipediaにありますな。時計の世界は、マニアックに背景を深堀りしている人がたくさんいて、その成果を追っていると時間がいくらあっても足りません。