撮影練習

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冷陰極管式フリフリライトで時計の写真を撮るのは楽しいのだが、ものすごい速さで時間が経過してしまうので要注意なのです。上の写真は練習中のもの。4月2日と表示されてますな。もうそんなに前か。ベゼルにカーテンや台の質感が映り込むので、そこをどうにかしないとなー、と思って中断したんだった。秒針が動いてしまうのはしょうがないね。

「世界初」系の腕時計が少し増えたので、機を見て紹介したいと思ってます。

Apple Watch

iWatch改めApple Watch、発表されましたね。途切れがちな中継を見ていて、ちょっと感動しました。新しいプラットフォームが発表される瞬間は、そう頻繁に見られるものじゃないですな。

「腕に着ける」という新たなスタイルに対してアップルが気合いを入れて考えた結果だと思います。幅を38mmに抑えたのは、女性にも使ってもらいたいというメッセージじゃないでしょうか。まだ大きいと感じる人は多いでしょうが、出発点としてはベストなサイズじゃないかと思います。デジタルクラウンもいいですね。マルチタッチは万能じゃないと思います。

自分的には、S1というプロセッサとWatchOSというオペレーティングシステムがどういうものかを早く知りたいです。消費電力はどのくらい? プログラミングモデルにiOSと異なる部分はあるんでしょうか? リューズ型の入力デバイスや小画面GUIはどういうAPI? 作るのはどこの誰なのかにも興味がありますねー。iPhoneと同じ? 大量生産はこれから、ですかね。

Apple Watchによって、軸がひとつできたと思います。対抗する側はPC/AT互換機的なオープン性を訴求するんじゃないかな。Android Wear陣営がその方向を明確にすれば、その時点で第1ラウンドの構図が決まると予想します。第1ラウンドでアプリケーションがある程度明確になり、スマホがカバーできない領域を埋めるのに必要十分な仕様(機能セット、フォームファクター、性能)が定義されたあとは、より安く、より小さく、より高効率にという競争がはじまるでしょう。それが第2ラウンドのハードウエア領域。

第2ラウンドのソフトウエア領域はパソコンやスマホと大きく違ってくるかも。つまり、機能の品揃えやUIのリッチさよりも、ファッション性や耐久性、安全性に対する要求がずっと大きくなるんじゃないかな。人体に直接触れている時間が格段に長いので、感覚的な評価がよりいっそう重要になるとか。

分からないことだらけですが、新しい領域についてあれこれ考えを巡らすのは楽しいですな。

センサとハピネス

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』という本を読んでいます。腕に着けた加速度センサの値を統計的に処理することで人間の行動をモデル化でき、従来は定量的に扱うことが難しかったハピネス(幸福感)を計測し制御することができるようになります、という主張が展開されている本。勉強になります。

筆者らの所属する日立からまとめレポートが公開されているので、ポイントはそちらを読んでもわかると思います。

ビッグデータの見えざる手 ― ビジネスや社会現象は科学的にコントロールできるか (PDF)

書籍のほうは、これまでの研究のいきさつや科学史における位置づけを考察する部分が加えられて、より読み物として楽しめるものになってます。第4章は「運」の制御について書かれているんですが、まとめは易経の話だったり。「それって易に通じるよなー」と思いながら読んでいたので、うおっ!と思いました。

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

フューチャーマチック

ウィリアム・ギブスンの1999年の作品『フューチャーマチック』を再読。なぜなら、Twitterで、この本がアンティーク時計を題材にしていると書いている人がいたから。たしかにそうだった。訳書が出た14年前には気付かなかった。時計に興味なかったしね。

フューチャーマチックという邦題からして、ルクルトの50年代の腕時計の商品名です。強烈にかっこいい。小説もすごく良かった。新刊当時はそんなに面白いと思わなかった気がする。でも、いま読み直したらのめりこんだ。やっぱりすごいや、ギブスンは。

書籍へリンクを貼りたかったんですが、すでに絶版のようで、Amazonにはページがありません。紀伊国屋だと、注文はできないけど情報はありました。それにしても、角川書店はなぜ刷らないのか。刷らないのなら電子書籍にすればいいのに。ただやめちゃうのは良くない。

秋からのスマートウオッチ

夏といわれていたモトローラのスマートウオッチMoto 360の発売が9月になるという噂が聞こえてきてガックリ拍子抜け。9月は夏ですか? お小遣い残しておいたのになー。

秋にヒューレットパッカードがスマートウオッチをリリースするという話が出てきましたね。正確には、Michael Batianというデザイナー(?)の名のもとGILTという通販会社(?)から、HPの技術が取り入れられた時計が出ますよ、という話らしい(Gilt mbxhp)。

HPのスマートウオッチといえば、コレですよね。HP-01。1977年にこんなかっこいいデバイスを出していたHPはやっぱり超サイバーな企業だったと思います。7セグLEDがサイコー!

123個目の腕時計

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ついにこの日がやってきました。我輩と同じ誕生日の時計を入手。裏蓋に刻印されたシリアルナンバーから1966年4月製造であることが読み取れます。123個目で目的を達成。

セイコーマチックウイークデーターという機種。届いたときはかなり汚れてましたが、プラスチック風防とステンレスケースを軽く研磨し、超音波洗浄にかけたら十分キレイになりました。なかの機械はピカピカで精度も出ているようなので、しばらくこのまま使って様子を見てみよう。ワニ革バンドを取り付けて、手首にはめると、けっこうズッシリ。でも、フィット感がある。風防が軽い分、重心が低いのかも。プラ風防の時計が好きです。