自作WiFiスピーカー(Spotifyのみ対応)

WiFiスピーカーという商品ジャンルがありますな。無線LANにつないで、ネット経由で音源を供給して鳴らすスピーカーシステムの総称。GoogleのChromecastやAppleのAirPlayなどのおかげで対応アプリが増えて一気に普及した印象です。

製品によってはSpotifyに対応していることもありますね。SpotifyアプリでLAN上の対応WiFiスピーカーを選ぶと、そのスピーカーから音が出る。このとき、再生する音源ファイルはアプリから転送するのではなく、WiFiスピーカー自身がサーバーから取得します。特にスマホでSpotifyしているときは快適な機能。

で、本題ですが、Spotify対応WiFiスピーカーは自作することができます。ワタクシは下記のコンポーネンツを組み合わせて作りました。

・Raspberry Pi Zero W
Justboom Amp Zero (DACとアンプが一体となっているRasPi Zero用拡張基板)
spotifyd (unix環境でSpotify Connectを実現するオープンソースソフトウエア)
WP-FL08 (8cmフルレンジ・スピーカーユニット)
・FOSTEX P800-E (8cmフルレンジユニット用エンクロージャ)

コイズミ無線とヨドバシで揃えられるので、アキハバラ1回で調達可能ですな。予算は2万円前後でしょうか。もちろん手持ちのスピーカを使ってもいいですね。

ソフトウエアの設定は、この手の作業に慣れてない人にとっては少し難しいかもしれません。まず、justboom基板から正しく音が出るところまでを設定しましょう。この段階で必要な情報はこのページにまとめられてます。Linuxのサウンドまわりの設定に不慣れな人(ワタクシもそうです)は、基板を載せる前にUSBやHDMI経由での音出しを練習しておくといいかも。

spotifydの最低限の設定はconfファイルひとつで済むのですが、ワタクシはここでも少し手間取りました。GitHub上の説明だけではわからなかった。試行錯誤して、いちおう動くようになった段階のワタクシの設定ファイル(.config/spotifyd/spotifyd.conf)を晒しておきます。


[global]
username = あなたのSpotifyアカウント名
password = そのパスワード
backend = alsa
device = plughw:1,0
volume-control = softvol # or alsa_linear, or softvol
mixer = PCM
device_name = ZeroW
bitrate = 320
cache_path = /home/pi/spotify_cache
volume-normalisation = true
normalisation-pregain = -3

今回作ったWiFiスピーカーはSpotify専用。mopidyという別のソフトウエアを使えばChromecastを叩いたり、SoundCloudやYoutubeの音源を再生できたりするのですが、ちょっと試した範囲ではあまり安定しませんでした。Zeroだと厳しいのかも。ストリーミング以外の使い道としては、sshでログインしてspeaker-test等のコマンドを使ってスピーカーセッティングのチェックをしたりできるのは便利です。

当初はエンクロージャから作って弊社オリジナルのWiFiスピーカーを実現したいと思ってました。でも木工技術が稚拙すぎてすぐ挫折したんです。FOSTEXのエンクロージャは組み立てやすく、音も良く、コスパ最高。基板と電源のエンクロージャをがんばるほうが良さそう。どんな形にしましょうか。

強いベース女子

Elephant Gymは台湾の3人バンドですな。ベース女子が強いので貼っておきますね。

GIRLFRIENDは大阪出身の4人バンド。やはり強いベース女子がいますので貼っておきますからね。

ハイレゾストリーミング

ストリーミングサービスはApple MusicとTIDALを利用しています。邦楽はAppleで、その他はTIDAL。まだ日本はTIDALの対応エリアじゃないんですけど、そのあたりはゴニョゴニョって感じで。

TIDALのウリはハイレゾです。MQAフォーマットで、CDを少し超える音質を配信してくれます。ただし、それはTIDAL MASTERというラベルのついている音源だけ。その他の音源はHIFIと表示され、このときはロスレス圧縮のCD程度の情報量です。

再生にはアプリが必要です。Mac版のアプリが快適(他のOSではまだ使ってないです)。MQA対応のDACを接続していると自動的に見つけて、それから音を出してくれます。曲を探したり、プレイリストを管理する機能はSpotify等の他サービスと同レベルですね。Apple Music/iTunesよりは使いやすいと思ってます。上のスクショを見ると、MY MIXというサムネが並んでますね。これはワタクシが自分で作ったミックスではなく、TIDALが再生履歴をもとに自動生成したものです。それに「私のミックス」と名付けてしまうAI感が今風ですな。

皆さん気になるのは、ハイレゾだとやっぱり違うの? 何が違うの? という点でしょう。まず、下記の条件を満たす場合、聞き分けは可能だと思います。

・聴き慣れた曲(または聴き慣れた楽器で演奏されてる曲)である
・CDより高ビットレートでマスタリングされている
・ハイレゾ対応の機材で再生している
・静かでリラックスできる環境にいる
・体調が良好

ピアノをやっている人に、その人がよく知っている曲を、TIDAL MASTERとApple Musicで聴いてもらったことがあります。どちらがハイレゾか教えずにTIDAL→Appleの順で聴かせたら、非ハイレゾの音が出たとたんに「こっちは平板、さっきのほうが立体的」と評しました。別の機会に別の曲を逆の順番で、つまり非ハイレゾ→ハイレゾで聴かせたときは「こっち(後者)のほうがいろんな音が聞こえる」と言ってました。ワタクシもそうだと思います。自信を持って言えないことも多いですけどね(なお、このピアノをやっている人はCDとTIDAL MASTERの違いも同様に言い当ててましたので、訓練された耳を持つ人は可能なんだと思います。ワタクシは「そんな気がする」という程度で確信は持てないことが多いです)。

TIDALを使う楽しさは、ハイレゾの音の良さにあるのは確かだと思います。でもそれはキッカケに過ぎなくて、真剣に音を聴く習慣が蘇り、新しい音と音楽を探す行為が新鮮さを取り戻したから、これだけ楽しめるのだとも思います。音質はCD級でもOK。昔聴いたときは好きじゃないと判断した曲が、すごく良く感じられたりします。たとえば、最近スティーブ・ライヒが面白いんですよね。これは聴き手の経年変化によるところも大きいと思いますが。

サブスクで無限に試聴しつづけることができるとなると、止め時がわからなくなりますな。TIDALの料金は月額19.99ドルと少し高い。でも毎月何枚もCDを買っていた昔の自分を思い出すと、格安じゃん、とも思います。日本でもソニーがハイレゾストリーミングを始めることになってます(mora qualitas)。発表当初は「初春」にスタートと言ってましたけど遅れてるようですな。超期待してます。オープンするまで、一時的にアナログ盤の世界も覗いておこうかな、と思ったりもしているのですが、その話はまたこんど。

ハイレゾオーディオ

いわゆるハイレゾオーディオにハマってます。新しい機器を導入し、新しいストリーミングサービスに入って、聴きまくっております。オーディオの世界もちゃんと進歩していたんですな。

聴き慣れた音楽が新鮮な音に生まれ変わる瞬間も面白いけど、初めて聴いて気に入る音楽も増えてます。ハイレゾなニューアルバムを順番に聴いたりしているのです。今日気に入ったのは、Delicate SteveというギタリストのTill I Burn Upというアルバム。上の動画はそのトラック2。

音から入りましたが、映像も面白いね。YouTubeがハイレゾ化するのがベストな未来なのかも。遅かれ早かれそうなりそうだけど。

オールドコーチ

気がつくと2月、しかも中旬。1月は消えちゃった感じ。なにをしていたんだっけ? と考えながら部屋を見回すとカバンがたくさんころがっているのでした。

古いCOACHのカバンをヤフオクで安く買い自分でキレイにする、ということを繰り返してました。なぜそれを始めたのかはわかりません。なんでだっけ? 数えてみると8個ほどあります。ほぼ全部3000円台で買ったので、お金はかかっていません。そのかわり程度は様々。まっくろに汚れ異臭が漂ってくるようなものもありました。そういう場合は、石鹸で洗い陰干ししてから油をたくさん塗り込みます。持ち手がグズグズになっていたら交換します。新品同様のコンディションで届いたものもあります。それなら、ブラシをかけ、油を軽く塗ってから、新聞紙を詰めて形を整えるだけでOK。

なぜCOACHなのかというと、ー枚革のシンプルなカバンがたくさん出回っているからです。裏地があると、見えない部分がカビているかもしれない。加水分解する樹脂部品が使われていないことも重要。現在はグラブ・タン・レザーと金属部品だけを使ったメイド・イン・アメリカの古い製品だけを対象にしてます。

そういう古き良きCOACHのカバンをオールドコーチを呼んで珍重するファッション好きな人たちがいることに、あとから気づきました。たとえば、Instagramで#oldcoachとハッシュタグを指定すると、古着屋さんで買ったCOACHらしい色形のカバンをもってポーズを決めている人がたくさんいるのがわかります。もちろんアメリカ人も好きみたいで、#vintagecoachとかでその様子が見て取れますな。

9個目のCOACHは現在輸送中。明日あたり到着する予定。サコッシュ風のショルダーバッグです。自転車用と考えてますが、どうかな。10個で打ち止めにする予定です。腕時計やペンと違って場所をとります。カビも怖いし。もともと革製品はあまり好きではなく、どうしていま、こんなことをしているのか、やっぱりわかりません。なんでだろ? ま、いいか。

バカ売れアプリ生活?

ここ数日、”Mini Metro“というゲームをプレイしてました。2015年リリースの作品。Google Playがオススメしてて、値段が130円と安かった。スマホゲームは滅多にやらないのですが(このゲームはたくさんのプラットフォームに対応してます)、後学のためにちょっと試してみようとあまり期待せずダウンロード。で、遊んでみたらすごく面白かった。

世界各地の街を舞台にした路線開発ゲーですな。住民の需要を満たすように線路を敷き、列車を配置していくやつ。好きなジャンルではあります。Mini Metroの特徴は、やっぱりその操作性でしょうな。指いっぽんでスルスルと線路が伸ばしていくのが気持ちいい。中毒性があります。やめられなくなる。

バカ売れアプリ生活』という本を読んだんです。それにも操作性が最重要と書いてありました。プラットフォームに関わらず操作性は大事ですけど、スマホの場合は、指先の動きに画面がスイスイ反応する気持ち良さが死活的に重要といった内容でした。たしかにそうかも。

次は何をしようかな……と思案していることが多い近頃の私です。スマホゲームを作るのも面白そう。でも、タッチインタフェイスにはあまり興味がないので、不向きかも……と思ったり。キーボードのWASDキーを押すようなゲームのほうが好き。HJKLでもいいです。そういうスマホゲーは……受け入れられなさそうですよね。

バカ売れアプリ生活 自作ゲーの集客とマネタイズぜんぶ教えます!