鉛筆削り師

日本の鉛筆は削られていない状態で売られているのが普通。一方、ステッドラーやファーバーカステルは削った状態で売るのが普通らしい。ただし、ステッドラーも日本仕様のものは削られていない。鉛筆は削られていない状態で買いたいが、他人が削ったものを見るのも好きだ。

鉛筆を小刀で削りながら、これを仕事にしている人はいるのだろうか、と考えたことがある。そして、今日、そういう人がいることを知った。上の動画に出てくるDavid Reesがその人。「顧客の鉛筆を削って生計を立てている」という。観ると感じるはずだが、どこまでホンキかは分からない。削るのはHBの鉛筆だけで、注文主に発送するときは削りカスも同梱する。イベントに呼ばれて削ることもあるという。たまに、客が怒り出すことがあるらしい。商売としてやったことがあるのは本当だろう。

vimeoには本人が解説するプロモーションビデオ的な動画があって、映像も編集もハイクオリティー。再生回数は60万回を超えている。

これを観るとナンセンス系のコメディーにも見えてくるが、もともとプロの風刺漫画家だったということなので、ナンセンス要素も仕事の一要素なのかもしれない。どちらの動画も少し長いため、忙しいときに見るのはやめた方がいいだろう(イライラしそう)。ちょっと虚無主義に浸食されている精神状態の夜に見るなら面白いかもしれない。