そろそろ店頭にも並んでいることと思います。新刊『Handmade Electronic Music』。サブタイトルは「手作り電子回路から生まれる音と音楽」。ワタクシは翻訳と表紙のブツの製作を担当しました。スピーカーにコインや鈴が入っているのが見えますか? ここへ電池につながっている金属片を放り込むと、コーンの振動で断続的に導通状態となって「発振」します。第5章はこの無茶な回路を説明しているのですが、無茶なのはその章だけでなく、全体的に概ね無茶です。ラジオを分解したら指を舐めてあちこち触ってみようとか、圧電素子に金属棒をくっつけてトーチで炙ると面白い音がするとか……。
そうした実験を重ねた結果行き着く先がどこなのかはわかりません。プリミティブな電子回路が生み出す振動に無上の喜びを見いだすか、それとも究極の無意味さを感じるかは、人それぞれでしょう。万人に刺さる本でないのは確か。根源的な事物が好きな人向けですね。結果よりもプロセス、それも最初期のプロセスに惹かれちゃう人にオススメします。電子音の始まりに文字通り触れることができます。
下の書影はアマゾンへのリンクになっていますが、少しでも不安を感じたらいきなりポチらず、書店で立ち読みをしながら心に問いかけてください。「これはオレがやりたいことなのか?」と。もし「やりたい」という共感が生じたなら、それ以上の心配は不要。すぐに買って帰り、原始的な回路を作り始めるのが吉です。


近所の無印良品をぶらついていたら、はじめて見る商品があったんです。ロール型の黄色い付箋紙。幅15mm、長さ10m。セロテープみたいに必要な分だけ切って使うみたい。そばにいた店員さんに新製品かと尋ねたら、比較的新しいけど入荷したのは秋頃とのこと。カッターがついてる200円のものと、中身だけの100円のがあったので、100円のを買ってきて、3Mのケースに入れてみたのが上の写真。いい調子。タミヤのマスキングテープの容器にも入りそう。しばらくこの付箋でいってみます。
Raspberry PiやArduinoの電源として、供給電流に余裕のあるUSB互換のモバイルバッテリーを買うことにしました。