本来ネットブックは、情報を軽く検索してサラッと眺めるためにあるのだと思ってました。各自が持つ計算機資源のなかで、ビューアーとして位置づけられる感じ。
でも、近頃、ネットブックを1台目のパーソナルコンピュータとして買う人が増えているという話を何度か耳にしました。先日もビッカメの売り場で、「初めてのパソコン」と言っている人がいました。
ビューアーだけ買って、ナニを見るんじゃ? と、一瞬思うわけですが、もうすでに見るべき情報は山ほどあるわけですね。ネット経由でじゃぶじゃぶ送られてくるし、手元でもデジカメやHDレコーダがギガ単位で生産してくれます。PCに向かってシコシコ作業しなくても、デジタルな情報は消費しきれないほど手に入っちゃう。
現状を追認するだけならば、話はそこで終わりなんですが、ワタクシ的に興味があるのは、ネットブックに向かってシコシコ作業して情報を「生産」する方向性ってのはアリなのか、ということです。フル仕様のリッチなPCと単純な比較をしたら、効率を犠牲にする選択肢という結論にしかならないと思うのですが、日用品感覚で使えて、やりようによってはかなりヘビーなこともできるというネットブックの道具としての自由さがいい方向に作用すると、ちょっと新しい感じが出てくるのかな、と思ったりしているのでした。
あ、進んでいる人はもう、そういう境地に到達してるのかもしれませんね。ワタクシは携帯電話やネットブック的なコンピュータに対してアンチな気分のときもあって、わりとゆらゆら揺れてるんです。「ネットブックとか全部窓から投げ捨ててやるー!」とビッカメの4階で思うこともたまにあります(もちろん思うだけです)。そういうアンビバレンスを解消するために、もう少しちゃんと使ってみて、いちおうの結論を出したいと思います。