怖い。観なきゃ良かった級。人間が不安に感じる要素がすべて入っているんじゃないでしょうか。セリフのない15分間のパペットアニメーションでこんなに疲れるなんて。自分だけ疲れるのは不公平なので、貼っておきますネ。でも、観ない方がいいですよ。
CANIS – Short film from I+G Stop Motion on Vimeo.
怖い。観なきゃ良かった級。人間が不安に感じる要素がすべて入っているんじゃないでしょうか。セリフのない15分間のパペットアニメーションでこんなに疲れるなんて。自分だけ疲れるのは不公平なので、貼っておきますネ。でも、観ない方がいいですよ。
CANIS – Short film from I+G Stop Motion on Vimeo.
日経ウーマン、はじめて買いました。付録が万年筆と聞いたので。近所の書店で平積みになっていたけれど、これが最後の1冊。
万年筆を気にするようになって、普段の生活圏内にも普通に存在していたことに気づきました。文具屋さんには各社のインクカートリッジが揃ってる。パイロットのプレラはスーパーの筆記具売り場にもあった。書店には、他にも万年筆が付録の本がありました。記事にもなってる。喫茶店でテーブルの上に置かれているのを見ることも増えた。これまでは、興味がなくて気づかなかっただけですな。
腕時計のときもそうで、自分が興味を持つと、よく目に入るようになった。電車で向かいの人がしている時計が気になったり。カルティエやロレックスといったメジャーな機種なら、ある程度見分けられるようになったので、人間観察の材料にもなりました。女子がビンテージの手巻きロレックスをしてたりすると気になりますね。万年筆はたいてい鞄にしまわれているので、そういうふうに目にすることはないですな。みんなもっと胸ポケットにさせばいいのに。老舗各社のクリップが特徴的なデザインになっているのは(パーカー=矢の形、シェーファー=白い丸のマーク、ペリカン=くちばし型……)、そこを狙ってのことですよね。ちなみに、さきほどゲットした付録万年筆のクリップには「日経WOMAN」と書いてあります。「日経」が小さいのでたぶん「WOMAN」しかみえない。おっさんがこれを胸に挿してても大丈夫でしょうか?
好きな万年筆のタイプがだんだんわかってきたところです。まず、ペン先のルックスがエレガントであること。次に、細い字が滑らかに書けること。軸のデザインについてはまだよくわからないのですが、いかにも万年筆という感じの黒くて丸っこい樹脂性のものよりは、金属性のストレートな形のほうがデザイン的には好きです。ただ、持ってみると軽い樹脂性の方がしっくりくることもあるので、純粋に筆記具としての評価はまた少し違ってきます。
この写真は今一番気に入っているSheaffer Targa 1005。未使用品をヤフオクで落札しました。1970年代のMade in USA。このようにペン先が軸に填め込まれている構造をinlaid nibと言うそうです。美しい。ペン先がピンと上方に反っているのも特徴。ペン全体を縦気味にして書いても、ペン先は良い角度で紙に当たります。軸にはGold Electroplatedと刻印があって、要するに金メッキですな。さんざ腕時計をいじった結果、程度の良い金メッキは好きになりました。このペンはわずかに経年の劣化があるものの、とても美しい状態を維持してます。このような縦筋模様はflutedと呼ばれるみたい。新しい言葉をだいぶ覚えました。重量のあるペンなので、重心を意識してペンの真ん中あたりを持ち、自重に任せてペン先をわずかに着地(着紙?)させ、柔らかく手を動かせば、するすると線を描くことができます。心地よいですな。
次の写真は2番目に気に入っているMontblanc 320。80年代後期の製品。これもヤフオクで買ったのですが、届いたものにインクを入れたら、軸の連結部(リング)からじわじわと漏れ出して焦りました。軸の尾部(尻軸)を回転させて内部のピストンを動かしインクを吸い込むピストンフィラー方式で、その吸ったインクを溜めるシリンダが劣化していた模様。交換でしか直せないので、セラーの人に頼んで対処してもらいました。古いものを扱うのは面倒だけどやっぱり面白い。このペンはモンブランの普及クラスということで重量感はなく、どういう持ち方がベストかは研究中です。もともと筆圧高めなので、矯正が必要かも。なるべく上を持ち、繊細なペン先に意識を集中して書く練習。慣れてくれば、すらすらと細い字が書けるのかな。
届いたら書き味がイマイチだった、ということもあります。半分くらいそうかも。そういう場合は、ペン先をねじったり研いだりして「調整」の練習台にしています。うまくいったものもあれば、完全に失敗したものもあり、様子見中のものもあります。机の上は万年筆だらけ。指先は常時インクで青くなってます。このまま万年筆の人になっちゃったりして、と思った瞬間もありますが、パッとメモを取りたいときは、いまでも鉛筆かシャーペンに手が行きます。これは昔から。学生時代も編集部で原稿用紙に記事を書きまくっていた頃もシャーペンユーザー。近年は0.9mm芯のシャーペンが好み。万年筆を触った結果、それを再認識しました。で、新たに気になっているのが、ビンテージのシャーペンで、モンブランやパーカーのものに入札してます。eBayで落札したパーカーは来週あたり届くかな。太めの芯を使う古いシャーペンを少し研究してみるつもり。
最近の夜の過ごし方。ウイスキーをちびちびやりながら、万年筆のニブ(ペン先)をラッピングフィルムですりすりしてます。それでうんと細くしてみたり、ぬらぬら書けるようにしてみたり……みたりっていうか、研磨等の調整作業によってそういうふうに調整したいんですが、なかなか思ったようにはいきません。研いだ結果、明らかに細くなっているのに、紙に書いた線は逆に太くなっちゃうなんてこともある。つるつるになっているように見えるのにじょりじょりと紙に引っかかったり。
新旧合わせて20本くらい買いました。ほとんどはヤフオク経由の古いもの。すでに3本くらいダメにしてる。もう3本くらいダメにしたところで基本的な調整の技術を会得できれば良しとしたい。腕時計のときは、分解組立が初めて成功するまでに7個連続でダメにしました。今回も先輩諸氏のブログとYouTubeの動画が頼りです。モチベーションアップのために、この有名な動画を繰り返しみてます。再生回数685万回だって。見まくられてますな。