スケーラビリティ

オライリーズここ半年くらいの間に読んだオライリーの本を積んでみた。どの本もそれぞれ得るところがありましたが、もっとも印象深かったものを1冊選べと言われたら、『スケーラブルWebサイト』になりますな。
flickrの中の人が、サイト構築・運用のノウハウを伝授してくれます。とはいっても、企業秘密が満載ってわけじゃありません。むしろ基本とされるような話が厚い。でも、そこに膨大な経験と実績に裏付けられた説得力が感じられちゃう。そして、flickrのようなメガサイトも、まずは一般的な手法の積み重ねから、ってことなのかなー、と思った。そう理解させられただけでも教育的価値があったといえましょう。
ちなみに、この本で議論されているWebサイトのスケーラビリティってどの程度のレンジを想定しているんでしょうか。次のような記述が見られます。
「サポートユーザー数が10万人程度の小さいアプリケーション」
「1日の処理量が1000万ページという中規模のウェブアプリケーション」
「ユーザーが(中略)1億人になったらどうするか」。
でけえ。1億人になったらどうするか、を考えながらWebサイトを作るのはとても楽しそうであり、とても面倒くさそうでもあります。

夏場は必須の情報源

Firebugで東京アメッシュ

myサイトの整備がひとだんらく。QVGA用コンバータ群も持ってきた。このページを使うと、PC向けサイトの大きな画像をQVGAサイズで見ることができます。HTMLを解析するプログラムをサイトごとに用意する必要があるので、どんなものでもQVGA化できるというものではありません。現在対応しているのは下記の7項目。

  • WILLCOM位置情報でY!地図
  • 東京アメッシュ
  • 東京電力雷雲情報
  • 首都高交通情報
  • 首都圏高速道路情報
  • JWA衛星写真
  • JWA地震情報

このなかで、自分が一番よく使うのは東京都水道局の東京アメッシュ。東京周辺をカバーする降雨レーダーの画像が10分ごとに表示されます。使い慣れてくると、直近の雨の状況に限れば、天気予報より確実。もう、近年は窓の外を見るかわりにアクセスしてしまうくらい依存してます。
そんな東京アメッシュのインタフェイスが先日のリニューアルで大幅に変わりました。わかりやすく改良された印象なんですが、我がQVGA化システムで表示できなくなってしまった。夏場はいっそう必要なのに! プログラムを修正しようにも、AJAXな作りになっていて、ブラウザの「ページのソース」でHTMLだけ見ても欲しいファイルにたどり着けませんでした。
そんなときは、Firefoxのアドオン”Firebug”の出番。HTMLだけでなく、CSSやScript、そしてDOMのツリーを見やすく表示してくれ、凝った構造のページも解析しやすくなります。他人が作ったページを調べるときにとても頼りになるツール。
今回は、スクリプトが動的に生成したHTMLをFirebugから眺めることで解決しました。getしたファイルを一覧表示する[Net]という機能も便利です。さらにもっと精密にしらべるときは、DOMのツリーから追っていく感じでしょうか。複雑なページをそうやって調べていると、これは本当にWWWなのか!? という気がしてくることがあります。