3Dプリンティングはあまりしない

弊社の3Dプリンタはいつでもすぐ使える状態になっています。でも、あまり使いません。ワタクシの場合、「思い立ったときにいつでも作れる」というこの機械のメリットが「ま、別に今やらなくてもいいや」という結論に繋がっちゃう。自分から率先してプリントしたのはテスト目的の2,3回だけ。頼まれて(データを渡されて)出してあげたことのほうが多い。

データが物体に変わる過程を眺めるのは何回やっても楽しいですな。複数のモーターの不協和音を聴いているのも好き。多少の匂いは出ても、ゴミが出ない点が素晴らしい。パーソナル用途でも、まだまだ伸び代のある機械だと思ってます。伸ばすためには、ソフト面の変化がもっと必要でしょうな。汎用CADでゼロから物体をデザインするのは大変なので、半完成のモデルをGUIで対話的にカスタマイズして欲しいものを作り出すようなアプリが、用途ごとに登場するといいのでは? 用途ごとっていうのは、たとえば、鉛筆立てとかラズパイのケースとか机の足の先っちょとか箸置きとかカメラのストラップの留め具といった、ほんとに細分化されたニーズに対して、ワンニーズ・ワンアプリで対応するようなイメージです。VR/ARの普及を見ていると、世界はそうなる一歩手前のところまで来ているような気はしてます。