パソコン無しのデスクトップ

机の上にパソコンがない時間が長い昨今です。代わりに紙と鉛筆と万年筆が散らばっている。スマホかタブレットは傍らにあるものの、通知やドキュメントを参照するためのブラウザーとしての利用が主。書く手段はアナログ。なんでそうなっているかというと、「手書きの感触こそが豊かな発想を生むのです」というようなアナログ礼賛的な考えではまったくなく、単に鉛筆の削りかすや飛び散ったインクがパソコンに入りこむのを恐れているからです。

ナイフで鉛筆を削ると、どうしても粒状になった黒鉛が飛んでしまいます。黒鉛は導体ですよね。それがMagSafeコネクタに付着したり、キーボードや端子の隙間からロジックボードの領域に入り込んだら困りますね。万年筆をいじったあと、MacBookの上にインクの飛沫が付着していることがありました。インクの瓶を倒したことは一度きりですが、起こる可能性があることはまたきっと起こるので、対策が必要です。インクを入れておく大きめの箱は用意しました。さらに被害を限定するために、鉛筆削りやインク遊びはPCのない机の上だけで行うルールとしました。

机の真ん中に何種類かの紙を置いて、右側にペンやインクやナイフ、左側にスマホかiPad、というレイアウトになっていることが多いです。今はMacBookを鞄から出して机の中央に置き、この日誌を書いています。将来的にはAI、音声認識、画像認識のさらなる高度化によって、紙とペンを使っていても、傍らの端末がユーザーの振る舞いを認識して、音声UIやVRによって現在のパソコンでする作業の大半ができてしまったりするのかもしれません。パソコンとアナログ筆記具の間を行ったり来たりしながら、時折そういったことを妄想しています。