夢を見た

夢を見た。

古いマンションの一室に帰ってくると、猫がいた。黒い猫だった。開けっ放しの窓から入ったのだろう。布団が好きなようで、暑いのに万年床の上にいる。夜になったら、その布団に潜り込んで寝てしまった。自分は暑いので板の間で寝た。

朝、目が覚めると、黒いしっぽが布団の端から覗いている。暑いのに、ずっと潜り込んでいたのだろうか。掛け布団をどかすと、びっしょりになってぐったりしている猫がいた。猫はこんなに汗をかくものなのか、と思ってよくみると、体長数センチの別の猫が、やはりびっしょりになって布団にへばりついているのに気付いた。夜の間に生まれた子猫だと思った。

驚いて、買い物に出かけた。猫の新生児と母親のために必要なものを揃えなければならない。だが何を揃えればいいのかよくわからないので、ありきたりなものを買って帰ってきた。

帰ってくると自分の部屋が消えていた。マンションはあって、フロアの雰囲気もそのままだけど、自分の部屋が見つからない。慌てて、廊下を一周する。途中で、知っている顔を見つけたので、自分の部屋はどこかきいた。その人はすぐに「あの部屋だ」と教えてくれた。ほっとしてその部屋のドアをあけたところで、目が覚めた。