インドの歌

六本木駅で電車を待っていたら、横から演歌をくちずさむ声が聞こえてきた。男の低い声。ちらとその方向を見てみると、歌っていたのはインド人だった。もちろん、インドの国の方である確証はありませんが、一見してインド人と思われる容姿の人物だった。
インド人であると認識してからは、演歌だったはずの歌がインドの民謡に聞こえるようになりました。もちろん、インド人が日本の演歌を歌っていた可能性もゼロではありません。でも、もう演歌には聞こえなくなってしまったのです。低い声で一定のリズムで耳慣れぬ言葉が流れていきました。少し悲しい歌でした。