人工知能の勝ち

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)評判は聞いていたけど読みそびれていた『人工知能は人間を超えるか』のKindle版が99円になっていたので読んでみた。99円じゃなくても読むべきだった。良い本でした。人工知能開発の現状と過去と未来がスキッと概観できましたし、筆者の熱い思いが伝わってきた。

“IoT”と”AI”を比べたら、今はどっちのほうが面白いのかなー、という幼稚な視点で双方の分野の本を何冊か読んでいたんです。結論としては、AIのほうが面白いかも。

IoTの本を読んでいると、集めたデータをクラウドでAIの手法を使って処理するといい、みたいなことがサラッと書いてある。センサの出力を溜め込むだけじゃ意味がないので、そこが一番大事じゃないですか。つーことはAIのほうがエライわな、という印象になりました。AIの本には、今後はネット上のテキストや画像だけでなく、たくさんのセンサから集めた情報も処理の対象となるだろう、みたいに書いてあって、それによりさらに凄いAIが実現できるかもね、というストーリーになってる。やっぱりAI側からの視点のほうが面白そう。

そもそもIoTとAIみたいな切り分け方は古くて、これからはデータセントリックコンピューティングだ、みたいな話もありますね。なるほどそうですか。新しいコンピュータの概念に触れるのはいつでも楽しいので、どんどん出てきてくれていいですよ、という感じです。ちなみにワタクシ的にはIoTの末端の部分も好きですから、今年散々買い込んだマイコン内蔵の無線通信モジュールとセンサをごちょごちょいじっている昨今です。