スマートウオッチは制服

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Apple Watchの困る点として「お気に入りの腕時計を着ける機会がなくなる」をあげる人がいますね。Zenfone5が壊れたせいで、テスト用に持っていたiPhone6をメイン端末にしたんです。そうしたら、Apple Watchがちゃんと機能するようになって、ひととおり体験し納得するまで着けていようって気になったんです。そのかわりレストアしていい感じになった時計を着用することができなくて残念な感じだったりします。

作業中にコンピュータへアクセスするためのUIとしてのスマートウオッチはやはり有用だと思います。きのうは屋上で壊れた大気センサの配線を直していたんですが、急に空が暗くなったので雨が心配になり天気予報をチェックしました。手首を振って空いてる小指で2、3度スワイプ(Siriとはまだ仲良くなれていません。”Ok google”のほうが慣れてる)。工具と電線を持ったまま操作できた。パスタを茹でるときも便利ですな。そんな感じで、両手がふさがる系の作業(工事とか料理とか運転とか看護とか戦闘とか)をする人の端末として、スマートウオッチは一定の浸透を果たせると感じてます。

そういう場合のスマートウオッチは仕事着あるいは制服の一部ですな。腕時計のなかにはダイバーズやパイロットウオッチのように、もとは特定の職業向けにデザインされたものが一般に広がった例がいくつもありますけど、スマートウオッチもそういう経過を辿るのでは? そうだとするとラグジュアリー戦略は時期尚早ということになる? ま、複数の戦略があっていいんですけどね。

写真は、一番好きなキングセイコー。涼しくなったのにぜんぜん使ってません。ときどき鹿の皮で磨くだけ。