近未来のトランジスタ

京コンピュータに関するシンポジウムで講演を拝聴しました。全部とても勉強になったんですが、電子工作的文脈に限ると「ナノワイヤトランジスタ」の話が刺さりました。図を見ると、FETのドレイン・ソース間が激細のワイヤになってる(PDF)。こうすると漏れ電流が少ないらしい。半導体の微細化、大きな視点では省エネルギーに重要な技術らしい。

その話を起点に、帰りの電車で半導体系新技術についていろいろ読んでみたところ、これからが期待されているトランジスタのひとつに「スピントランジスタ」というのがあることを知りました(東芝の例)。電子のスピンを活用するすごいトランジスタらしい。そういうのをスピントロニクスともいうらしい。

我々の電子工作がスピントロニクス化されるのは相当先のことになりそうですけども、まだまだ未来はあるんだなあ、という気持ちになりました。