Makerムーブメント

Bloombergに『Makerムーブメントとベンチャーキャピタル オープンソース精神と投資家の文化的衝突』といった感じの見出しの記事があったので読んでいました。

どんな情報も公開してしまい、技術を秘密にすることで競争優位を保とうとしないオープンソースハードウエア企業は普通のベンチャーキャピタル(VC)から理解されにくい、という話。「で?」という印象だったりもする記事なんですが、データだけ拾っておきましょう。

・我らがAdafruitの昨年の売り上げは500万ドル
・昨年のDetroitとNew Yorkで行われたMaker Faireのスポンサー企業はPepsiCo、Ford、Microsoft、Microchip Technology、Texas Instrumentsなど
・Sparkfunの昨年の取引高は2000万ドル超
・Chris Anderson率いる3D Roboticsの売り上げは1000万ドルに迫っている
・ブルックリンで82人の従業員を抱えるMakerBotは過去3年間で1000万ドル相当の3Dプリンタキットを販売
・Zyngaへの出資で知られるボールダーのVC、Foundry GroupはMakerBotに1000万ドルを投資

Foundry GroupのBrad Feldは、MITのEric von Hippelに学んだ経験から、熱心なオープンソースの信奉者であり「MakerBotは3Dプリンタ市場におけるAppleやHPになりうる」と言っているらしいです。ちなみに、AdafruitはVCと組むつもりはなさそう。いろんな考え方がせめぎ合ってるのがいいですな。