Arduino 1.0 Beta

ついに、Arduino1.0のBeta版がリリースされました(ダウンロードはこちらから)。大きな節目の一歩手前という感じでしょうか。変更点は次のとおり。

開発環境(IDE)
・新しい拡張子(.ino)
・新しいツールバーのアイコン: チェックマーク(verify)、右矢印(upload)
・プログラマを使ったスケッチのアップロード: シフトキー+Uploadボタンを押すか、Fileメニューの”Upload Using Programmer”を選択
・Preferenceを設定することで、コンパイル時とアップロード時により詳しいメッセージが表示される

言語(API)
・シリアル通信の送信バッファのノンブロッキング化
・Serial.flush()は受信データを捨てるのではなく送信処理のほうを保留
・SoftwareSerialライブラリを再実装し、複数ポートをサポート(NewSoftSerial by Mikal Hart)
・Matrix、Spriteの両ライブラリを廃止
・Serial.print(byte)は数値を文字として出力(そのままバイナリを出力したいときはwrite()を使用)
・Stringクラスの再実装
・Flashメモリを使用するF(“string”)記法の文字列処理を追加
・Ethernetライブラリの”client == NULL”や”client != NULL”といった書き方を廃止。代わりに”if (client)”や”if (!client)”を使用
・EthernetライブラリにDHCPとDNSのサポートを追加
・UDP APIを修正
・IPAddressクラスを追加
・Wireライブラリを修正し、Sreamを継承
・SD cardライブラリで複数のファイル/ディレクトリのopenに対応
・シリアル通信時にデータを受け取ると自動的に呼ばれるserialEvent()の導入

内部処理
・WProgram.hをArduino.hに改名
・ピン定義をcoreからpin/サブディレクトリへ移動(その位置はboards.txtのBOARD.build.pinsで指定)

 以上です(原文)。まだすべての新機能は確認していなくて、文字面だけで判断してる部分もあるので、変なところがあったら教えてください。