kumikomi.netの『米国発クリーンテック便り』という連載を読んでいます。全米には3000以上の電力会社がある、とか、電気自動車の燃費計算ルールの話など、一般的な知識も多く勉強になります。
第5回のテーマは大規模蓄電。いくつかの方式が説明されているのですが、面白いと思ったのはCAES(Compressed Air Energy Storage 圧縮空気蓄電)というシステム。地下の空洞に圧縮空気としてエネルギーを溜め、必要なときに取り出して発電に使います。アメリカ・アラバマ州で稼働中の設備は、100メガワット(最近よく目にする表記だと10万kW)を10時間出力できるようです。
Wikipediaによるとニューヨーク、アイオワ、カリフォルニアなどでより大規模な設備が建設中とのこと。日本でも2000年頃に、炭坑跡を使って、この方式が試されたことがあるようです。しかし、その後の取り組みに関する情報は見つけられませんでした。アメリカのものは岩塩層のドームに空気をためる仕組みみたいです。それは日本にはないものなのでしょうか(なんとなく、なさそうな気はします)。