6兆ドルらしい

ウーマン・エコノミー 世界の消費は女性が支配する』読了。勉強になったかも。
今後の5年間で世界の女性の総所得は6兆ドル増加し、女性がコントロールする個人消費支出は28兆ドルにまで拡大するそうです。本書の冒頭で、消費者としての女性の特性が次のようにまとめられています。

女性は複数の立場からのニーズを満たしてほしいと思っている。女性は一番の消費者であると同時に一番の貯蓄家であり、家庭における調達担当者であると同時に「夢見る少女」の部分もある。女性は自分に代わって時間を作り出してくれる何かを求めており、品質や機能性同様、デザインや商品の物語性にこだわる。

本書の原題は”Women want more”。女性が現状に対して持っている「足りない」という感覚について概観している本といえるでしょう。もし、その足りない何かを満たすことができたら、兆ドル単位の市場でがっぽり儲けられるかもね、という筆者の課題設定に共感できれば楽しく読めると思います。

ウーマン・エコノミー―世界の消費は女性が支配する