ちょっと面白いと思ったニュース。
『講談社・小学館など、女性誌のサイズ統一 印刷コスト圧縮』(Nikkei)。
「現在は編集部のこだわりなどから寸法が1~2ミリずつ異なっている」のを、ピッタリ揃えようという話。たしかに、そんな誤差みたいな違いはないほうが、みんな幸せになれそうです。統一後の女性誌サイズが大判雑誌のスタンダードになるでしょうか。
この記事を読んで思い出しましたけど、去年あたりからハヤカワ文庫の判型が、従来の文庫判よりも縦長になりましたね。標準サイズの文庫本といっしょにデコボコ状態で売られています。古い作品も増刷時には新判型になってるようですな。『ニューロマンサー』(第30刷!)が大きくなってて、ちょっと欲しくなりました。
判型を揃える動きもあれば、変えていく動きもある、と。みんないろいろ実験してます。
5 thoughts on “判型の変化”
コメントは停止中です。
電子ブックになったらサイズなんて意味無さそーだなー、などと
ぼへーっと考えていたのですが、
そうなったら付録とかってどうするんでしょうかね?
iPad欲しーなー。
僕も同じことを最近感じていました。
電子書籍のメリットの一つに、読む人が好みに合わせて表示文字サイズを変えられる、というのがあります。
・読む人は、画面サイズに合わせて改行・改ページをして欲しい
・作者は、改行・改ページ、挿絵の位置、をコントロールしたい
という相違があると仮定した場合、落としどころがどうなるのか興味あります。
船田さんは、両者の立場である訳で、どのように考えていますか?
ワタクシは、紙媒体では、こまかいところまでコントロールしたがるほうだと思います。見出しの字間をひとつひとつ調整したくなります(我慢しますが)。読者のときは、美しい誌面を見ると原稿を読む前から幸せな気持ちになります。
いっぽうWebのときは、可読性や位置関係は重視しますが、なるべく読む側のコントロールが効く組み方がいいと思ってます。ユーザーインタフェイスとデータ(テキストやビジュアル)の両方を考えたくなります。
では、電子書籍ならどっちか。
えー、Webのようにユーザー側での制御の余地を大きくするのであれば、新しいフォーマットを作らなくても、Webでいいのではないか、と思ったりします。なので、あえて電子書籍と銘打って何かを考えるのなら、紙でやるときの感覚を試したいです。その結果、紙との違いは大きいね、という結論になったら、再生環境に対する最適化に振る感じでしょうか。
ただ、そうしたフォーマットにまつわるあれこれ以上に、インターネット化により出版ビジネスの構造が変わって何か新しいことが起こるんじゃないか、という期待感が大きいので、優先順位としては、まず、紙では難しかったビジネスの手法を検討した上で、次に電子書籍のフォーマットを生かす方法を考える感じでしょうか。
長くなりましたが、正直なところ、まだぜんぜん考えがまとまっていないので、明日になったらまったく違うことを言うかもしれません :-)
素人の質問に答えてくださって、ありがとうございます。
ビジネスの手法とは違いますが、個人的には「教科書は全て電子書籍にする」レベルで国が電子化を推進して欲しいです。
小さな子供が、重いランドセルを背負う姿は前時代的に思えます。
誰に、どういうアプローチをすれば良いのだろう・・・。