モスクワからの小包

funada

モスクワから時計が届いた。ウクライナから買ったつもりだったけど、発送地はモスクワだった。Raketaのとても魅力的な時計。北極探検隊用に製造された24時間ムーブメント搭載で……といった話はまたこんど。上の写真は、届いた小包の宛名の部分。фで始まる一語はキリル文字で書いた”FUNADA”なのでしょうか? かっこいい。

グリシン・エアマン

AIRMANシリーズはGLYCINEの代表的な製品で、ベトナム戦争時代のパイロットウオッチが原型です。1周24時間のダイアルが最大の特徴。超かっこいい。そう思うのはワタクシだけではないようで、世界的に人気のある時計です。ヤフオクやeBayでの捜索を継続してきましたが、なかなか入手できない。不安要素があるか予算オーバーかのどちらか。サイズとデザインは原型に近いものがほしいので、古いもの狙いになるのも難しさの原因(2014年の復刻バージョンは原型と同サイズになるという情報は目にしました)。しかもニセモノが多いらしい。

きのうのアンティークウオッチ市で、ミリタリーモノが充実してるショップの店員さんにAIRMANのことを質問したら、「扱いたいけど入らない商品のひとつ」という答え。それでも会場をくまなくサーチすると2個だけありました。ひとつはSSTというバージョンで、欲しいものとは違い値段も高い。もうひとつは調べたことがなかったクオーツ式のワールドタイムモデル”AIRMAN QUARTZ”。未使用品とのこと。値段は4万円以下。予算内です。でも、本来AIRMANは自動巻き。それにゴールドのベゼルと竜頭がピカピカしてて硬派な原型からかけ離れたデザイン。悩みました。

集中的に時計をいじり続けた結果、ワタクシのココロが機械式時計に囚われているわけではないということは分かってました。手巻きや自動巻きの時計は仕組みがよく分かり、細部まで自分でいじることができて面白いけど、クオーツも古い電子式も面白いし、スマートウオッチも全然アリ。普段使う腕時計としてはやっぱりクオーツがラクですな。機械式が増えすぎてゼンマイ巻くのが大変というのもあります(指先がちょっと痛い)。

だから、あとはミリタリー感のないAIRMAN QUARTZをどう捉えるか、でした。これもAIRMAN、と納得できるか? 長時間に及んだ検討と葛藤の詳細は省略して結論だけ書きますと、AIRMAN QUARTZもAIRMANだ、ということになりました。そのAIRMANください! カードでいっすか? 1回払いで!

という次第で、いま拙者の手首には金色のAIRMANが載ってます。時計、楽しいですね。
airman

ミリタリーウオッチ

銀座のデパートへ行ってきました。『松屋銀座2014世界のアンティークウオッチ市』という、10社以上の時計店が集まって内外の中古時計を展示販売するイベント。こういう催しを覗いたことがなく状況をイメージできなかったので期待もしていなかったのですが、ものすごく楽しかった。

メディアを通じてしか見たことがなかった時計が、しっかり実在してました。そして、行儀よくお願いすれば触らせてくれるのです(行儀悪くお願いするとどうなるかは試しませんでした)。全店回って、たくさん触りました。

その結果わかったことがあります。ワタクシはどうやらミリタリーものが好きみたい。予想可能なことでしたが「やっぱりそうか」と思いました。複雑な目盛りが手描きされた戦前のポケットクロノグラフ(店員さんは航空機用と言ってました)、がっちりした木箱に収納されたマリンクロノメーター、ブロードアローが彫られた傷だらけの手巻き時計などを見ていたら、時間がたつのを忘れちゃいましたね。

とくに印象に残ったものをひとつあげるとしたら、スウェーデン軍の3針時計にしたいです(たぶんコレ)。文字盤にはLEMANIAの文字。竜頭以外にボタンが1つあって、これを押すと秒針が0位置へ飛んで戻り、竜頭がポコッと引かれた状態になります。竜頭を押し戻すまで秒針は停止状態。見事なセカンドセッティング機構。1960年頃導入された時計らしい。店員さんはパイロット用と言ってました。そういう話を聞くと、下の写真のような戦闘機が脳内に現れます(他の資料を読むと陸軍の爆撃機部隊用という記述もありました)。うひー。これ以上ハマると危険なので、注意していこうと思います。

Saab Draken.jpg
Saab Draken“. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia commons.

スマートウオッチのアプリ開発

安藤さんがAndroid Developers Blogの記事”An Android Wear Design Story“を翻訳してくれました(安藤日記)。スマートウオッチという言葉は出てこないけど、腕時計型Android WearデバイスのUIデザインの話ですな。解像度の制約は「デザインをとても楽しくする種類の問題」という一節にグッときました。実践的なテクニックも書かれている。「丸い画面に表示されているユーザインタフェースを見て、なんとも言えない嬉しい気分になりました」というあたりからはGoogleの中の人たちも新デバイスを楽しんでいる様子が伺えます。

ソニーのSmartWatch2を週1くらいのペースで使ってます。アプリはほとんど入れていなくて、いまはgmailとfacebookの通知機能だけ。使っていると、便利さや危うさが分かってきます。危うさをひとつあげますか。少し混んでいる電車で吊革につかまって立っているとき、とつぜん届いたメールの文面が表示されたりする。自分じゃなくて左隣に立っている人に通知してるみたい。これは危うい。便利さはザーザー雨の日に傘をさしていて感じました。傘の柄を持っている左手の内側にスマートウオッチを着けていれば、濡れたカバンからごそごそスマホを出さずに一瞬でメールを確認できます。防水性がある点も安心。そのとき、「雨の日にメールを読む」以外のアプリを思いついたはずなんだけど、メモをし忘れたので、忘れました。スマートウオッチにボイスメモ機能はやっぱり欲しいよね。

グラスヒュッテより

機械式時計ができあがるまでの工程を紹介する美しい動画。音も面白い。これはドイツのNOMOSの例。自動機械と手作業のよく考えられたバランスを訴求してるんだと思います。