ミリタリーウオッチ

銀座のデパートへ行ってきました。『松屋銀座2014世界のアンティークウオッチ市』という、10社以上の時計店が集まって内外の中古時計を展示販売するイベント。こういう催しを覗いたことがなく状況をイメージできなかったので期待もしていなかったのですが、ものすごく楽しかった。

メディアを通じてしか見たことがなかった時計が、しっかり実在してました。そして、行儀よくお願いすれば触らせてくれるのです(行儀悪くお願いするとどうなるかは試しませんでした)。全店回って、たくさん触りました。

その結果わかったことがあります。ワタクシはどうやらミリタリーものが好きみたい。予想可能なことでしたが「やっぱりそうか」と思いました。複雑な目盛りが手描きされた戦前のポケットクロノグラフ(店員さんは航空機用と言ってました)、がっちりした木箱に収納されたマリンクロノメーター、ブロードアローが彫られた傷だらけの手巻き時計などを見ていたら、時間がたつのを忘れちゃいましたね。

とくに印象に残ったものをひとつあげるとしたら、スウェーデン軍の3針時計にしたいです(たぶんコレ)。文字盤にはLEMANIAの文字。竜頭以外にボタンが1つあって、これを押すと秒針が0位置へ飛んで戻り、竜頭がポコッと引かれた状態になります。竜頭を押し戻すまで秒針は停止状態。見事なセカンドセッティング機構。1960年頃導入された時計らしい。店員さんはパイロット用と言ってました。そういう話を聞くと、下の写真のような戦闘機が脳内に現れます(他の資料を読むと陸軍の爆撃機部隊用という記述もありました)。うひー。これ以上ハマると危険なので、注意していこうと思います。

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Saab Draken“. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia commons.