非技術的イノベーション

「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略』という本を読みました。知りたいと思っていたことが、驚くほどたくさん書かれていた。オメガを筆頭とするスウォッチグループが90年代から現在にかけて「ライバルの日本企業が頑固に技術革新競争を続ける一方、技術分野における根本的なイノベーションを導入することなく、世界有数の時計製造グループとしての地位を確立した」過程が細かく説明されています。

著者はラ・ショード・フォン(時計産業の都市として世界遺産)の出身。ただし、いまは京都大学で経済史を研究しているらしい。古い時計をいっぱい持っているのだろうか……、実家が時計工房だったり……とか、読後もいろいろ想像しちゃってます。

「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略