雪と歌

hongoc東大@本郷にてプログラミング教育に関するイベントがあったので、ちょっと偵察。ワークショップでは子供たちがRaspberry PiとScratchとブレッドボードを使って面白そうなものをばりばり開発してました。頼もしいですな。

寝不足気味だった拙者は、セミナーの途中、カフェイン補給のため構内のドトールへ行くことにして、いったん福武ホールを出ました。雪が降り積もるキャンパスはほぼ無人。登山靴が埋もれるくらい積もった雪を踏みしめる自分の足音だけがよく聞こえる。

ところが、文学部のアーチ状の通路へ入ろうとしたときに、コーランが聞こえてきたんです。雪の本郷でコーラン? 暗い通路を歩いていると歌声がはっきりしてきて、これはコーランではない、と感じました。正しく聞き分ける能力は持っていないのですが、テレビで聞くコーランよりも、歌っぽい。そして「哀切」とか「慕情」のようなニュアンスが感じられたんですね。

通路を抜けるとき、歌い手とすれ違いました。アラビア系と思われるイケメン男子。うつむき加減ながら、いい声で朗々と歌ってる。ちらりと、手にiPhoneを持っているのが見えました。中東からの留学生がSkypeで故郷のガールフレンドに聴かせているのかな、と想像しながら、ドトールへの道を急ぎました。