プロバイダから厚い封書が届いた。
あけてみると、汎用JPドメインの申請準備に関する
色とりどりの書類が詰まっていた。

汎用JPドメインって呼び方は意味がわかりにくいですが、
つまりどうやら"taf.jp"が取れるようになりますよ、
という話らしい。いま、XXX.co.jpを持っている会社は、
優先的にXXX.jpを手に入れる権利があるようだ。

名前空間を広げるという趣旨は理解できるが、
今さら面倒くさいなー、というのが最初の印象である。
ドメイン名を変えたらサーバーの設定やら名刺の刷り直しやらで
手間と金が少なからずかかる。かといって、他社にtaf.jpを
取られてしまうのは癪にさわる。結局、taf.co.jpとtaf.jpを
両方維持することになるのだろうが、そうすると得をするのは
登録業者だけということになる。登録費用は14000円だから、
個々にみればそれほどの額ではないが、まとまってくれば、
かなりの儲けになるだろう。たかがデータベースにちょっとした
文字列を登録するだけのことである。ぼろい商売だ。

そのあたりについては、いま出ているMacPower誌で竹中師匠が
村井純氏にツっこんでいるので、読んでみてみてください。

まあ、taf.jpは押さえておくとして、問題は"alt-r.jp"ですな。
なんかニッポンローカルって雰囲気でかっこわるいか。
実際ニッポンローカルなんですけどね(桃ちゃんを除いて)。
「オルトアール.jp」は絶対要らないな。


夕方会社を離脱して新宿の古いほうの紀伊国屋書店へ。
『狙撃手』(原書房)、『幻の機関銃』(かや書房)、『JAVA PRESS』
(技術評論社)を購入。ミリタリー本は買わないように気をつけて
いるんですが、つ、つい……。
いま『狙撃手』を読み終わったところですが、
スナイパーたちの心理、技術、歴史が、多くのエピソードを
織り交ぜながら解説されていて、読みふけっちゃいました。
プライベートライアンやパトリオット(メル・ギブソンのヤツ)の
狙撃シーンを思い出しましたね。


紀伊国屋を後にしたあと、西武新宿駅のザネッティで
ホットチョコを購入し、歌舞伎町映画地帯へ。
そうです。AVALONを観に行きました。

チケット売場に近づくと、半端な時刻なのに、けっこう人がいます。
「やっぱAVALON注目されてるのかなー」と思って並んでみると、
みんなバーチカルリミットのチケットを買ってるんですね。
なぜ今ごろ？　クチコミで話題になってるんでしょうか？

AVALONの劇場は封切られたばかりにしては空いてました。
そして、カップルが多かったバーチカルリミットに対して、
なんとなくマニア臭の漂うソロの男子ばかり。

で、映画の感想はといいますと、
面白かったかつまらなかったかときかれれば、面白かったんですが、
退屈したか熱中したかときかれれば、ちょっと退屈で、
サイバーだったかサイバーじゃなかったかってことだと
十分サイバーだったんですが、オススメできるかどうかと
きかれると、ビデオでいいんじゃないかな、と思いました。

アニメなら押井監督の偏った美学も、一種のアートとして
それなりに楽しく鑑賞できるんですが、実写だと、
「この役者さん、監督からなんて説明されてるんだろ」とか、
「あのエキストラたちは何の映画かわかってないんだろうな」とか、
「４連装対空機関砲の砲身がグラグラしてるけど、あれは
　実物？　それとも大道具？」といった、
制作のプロセスみたいなものがすごく気になっちゃって
集中できなかったです。あと、犬出過ぎ。

でも、そのわりに全体的な世界観は強烈に印象に残ってますね。
パトレイバーや攻殻のように、借り物の世界観の上に独自美学を
構築するのではなく、これぜーんぶオレの妄想だ、文句あっか！
という感じになってる分、強い気がします。
続編作ってほしいですね。応援してますヨ！


帰宅後、ナスのトマトソースのパスタを制作。65点。
いったいいつ仕事してんだおまえは！
というお叱りをいただく可能性については覚悟できています。
叱ってください！　もっと強く!!


PVは52200。Visitsはなんと7310で、21世紀最高の値となって
おります。明日はも少しちゃんと仕事しようと思います。