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2004/02/18 00:20 カツ丼ラブ

カツ丼が好きだ。食べてしまいたいくらい。ていうか、さっき
食べたんですけどね。My三大好物であるところのカレー、
ソバ、カツ丼のなかで、カツ丼がやや特異な位置にあると
するなら、それは、そとでは滅多に食べないメニューである
というところです。だって、マズイのが多すぎるんだもん。
カツ丼のおいしさのポイントは、豚カツの揚げたて度です。
べったりぐっちょりしたカツをいくらいじくってもうまいカツ丼
はできやしない。前提が間違ってる。揚げたてだからこそ
香り豊かでほっくりおいしいカツ丼になるのです。

え? 揚げたての豚カツはそのまま食べたほうがうまい?
はいはいはい。たしかに、そういう考え方もありますね。
そのまま食べてもウマイ! ちなみに、ワタクシ、揚げたて
カツをそのまま食べるときは、塩をパラパラと振ってから
カラシをちょいとつけて頂きます。ソースやケチャップも
スキだけど、それらは鮮度がやや落ちたカツ用オプション。
なんで塩&カラシかというと、高円寺のカツ定食屋の
オヤジに口うるさく食べ方を指示された結果習慣化して
しまったのね。たしかに、豚カツの基本的な味わいは
塩カラシのほうが鮮明になるんです。熱々感も保たれるし。
あの高円寺のカツ屋はなんて名前だったかな。もう10年
近く行ってない。まだあるのかな。そこのおばさんが
また口うるさくて、それもあって、いつしか敬遠するように
なっちゃったんだけど、いまでも、キャベツの千切りを
見ると、あの店の異常なくらい山盛りにされたキャベツを
思い出します。そのキャベツを残すとおばさんに怒られる
から、涙目で食べた記憶があります。

で、なんのはなしだっけ。あー、カツ丼ね。カツ丼はね、
外では食べないんです。マズイのが多いから。だから、
あー、カツ丼がくいたいなあ、今日はおいしいカツ丼が
くひたひなあ〜という日はね、豚肉にパン粉をまぶして油で
揚げるところから始めるんです。豚カツを作るんだよ!
うわー面倒くせえ! しかも、揚げたてのカツをわざわざ
タレと溶き卵でしんなりさせちゃうの。ひえー、バカみたい!
でもね。それをご飯に乗っけて食ってみなせえ。泣くよ。
オレは泣く。アンタも泣くね。号泣だよ。豚肉、衣、醤油、卵、
タマネギそしてご飯……それらがね、個々に存在していた
ときとはまったく異なる味のゲシュタルトを現出させるのよ。
全体は部分がただ集まったものではない。そう、この深い
自然の摂理を一杯の丼のなかで具現化しうるのは、丼料理
さまざまあれど、カツ丼をおいてほかにあるだろうか。
いや、ありはしない。あるわけがない。ないんです。
カツ丼サイコー! 大好き! 食べてしまいたいくらい!
という感じで、ひさびさのカツ丼で盛り上がった勢いで
ビールをごきゅごきゅ飲んでしまい、かーなーり酔っぱらって
いるところの船田戦闘機、略してフナセンでしたー!
じゃー、また明日ねー! バイバーイ!

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