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2003/03/13 04:17 ミッドナイトダイブ

痛い……。膝と腰と手が痛い……。

このところ、古い自転車をオークションで仕入れてレストアすることに
夜の時間を投じていて、さきほど3台目が完成したんですわ。
さっそく「わーい」と深夜の街のなかに出て試乗してみました。
ベースはスチール製の国産マウンテンバイク。ツルツルなタイヤの
おかげで走りが軽い。「きゃっほー」と近所を3周ほどしたあと、
家の前に戻ってきて、最後に急ブレーキのテストをしてみました。

勢いよく走っている最中に最大限の制動をかけてみたわけです。
オートバイの教習でもやりますよね。風が冷たく感じるくらいに
スピードをあげてから、……ギュッ!(ブレーキを握った音)

そのとき予想外のことが起きたのでした。前輪が斜め前方にすべって、
アレ? と思った瞬間にカラダが宙を舞っていました。

高度1メートルを飛行中、私は36年間の人生を回想しました……
というのはウソで、けっこう冷静に、オレいま飛んでる。で、どう着地する?
腕立て伏せの姿勢! くらいのことは考えたような気がします。

ツールドフランスのビデオを繰り返し見て、落車のしかたを研究した
おかげかどうかはわかりませんが、最低限のダメージで済みました。
膝と腰と手のひらがジンジンするくらい。

落ちたままの姿勢で夜3時の地面に横たわりながら、なんで自分は
飛んだのかを考えてみました。すぐに原因は判明。
今回は試験的にブレーキの割り当てを左右逆にしてたんです。

日本の自転車はふつう左レバーで後ろのブレーキがかかりますね。
ボクもずっとそうなんですが、今回はふと「たしかヨーロッパの人や、
ヨツモトさんは逆なんだよな」と思い、試してみたくなったのでした。
試乗中、最初のうちはそれを意識してたのに、途中で中途半端に
慣れて、逆であることを忘れちゃったんですな。それで、いつもと
同じ左右の力配分で急ブレーキをかけたら前輪がロックしてダイブ
とあいなったわけであります。

ああ、怖かった。だけど、ちょっと面白かった。

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さて、これからブレーキの接続をいつもどおりにもどします。
忘れないうちにやっておかないとネ。

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