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2000/10/25 02:25 外回り内回り


sinjuk.jpg
JR新宿駅南口にiMacの看板。ちょっと読みにくいかもしれ
ないが、写真の下に「インターネットの近道(外回り)」と
書いてある。その右隣にもう一枚同じ写真の看板があって、
「インターネットの近道(内回り)」とある。

せっかくJRに掲示するんだから、と、山手線の内回り外回
りにかけてちょっとヒネッたコピーにしてみたのだろうが、
意味がわからない。iMacがインターネットの近道というの
は逆になんのヒネリもないコピーなのだが、そこに(外回り)、
(内回り)とつければヒネったことになる、というのは、ち
ょっと強引というかムリがある。

ま、でも、ムリがあっても、こうしてボクの脳味噌には強
い印象が残ってしまっているわけだから、広告としては効
果アリということなんでしょうな。そして、こうして、わ
ざわざ引用までされて、効果が上積みされている。

広告は、目立ってしまえば勝ち、ということか。

紙媒体に限っていえば、編集と広告は似たような作業をす
る仕事だが、ボクは広告は苦手。テクニック的には似てい
ても、広告の場合は心構えがうまくできない。編集者的な
心構えで広告を作ると、どうもまだるっこしいものになっ
てしまう。でも広告屋さんが書いた文章や作った書籍が面
白いことは往々にしてあるので、広告的な視点のほうが、
汎用性があるということなのかな、と思ったりもする。

オルトアールを使って広告収入を上げる、というのが昨今
のテーマのひとつなので、そうしたことをついつい考えて
しまうのだが、いつも結論は、広告は苦手だ、という自己
分析だけになってしまうのである。

バナーを貼ったり、テキストに3行広告を入れ込んだり、
というのは出すほうにも読むほうにもあまりメリットがな
いし、広告を取る側の仕事も増えて、媒体は汚くなって、
最後は「必要悪」という認識に落ち着くことになる。必要
悪というのは、すごい概念で、字面もけっこう凄みがある
が、悪は悪なので、理想主義媒体であるところの(?)オル
トアールでは避けていきたい。

広告とはいっても、従来の仕組みとは違う、相対的に、も
う少しキレイで関係者すべてにとってメリットが大きい方
法を作りだしたいものである。タフだけではムリだと思う
が、やりようはあるはずですよね。


PVはさりげなく増えて62200。2度目の6万台。ご愛読あり
がとうございます。

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