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2002/06/19 01:45 ワイアレス

無線LANを導入。だいぶ前に、一度導入したんですが、当時は、
ずいぶん使いにくく感じ、セキュリティにも不安があったので、
すぐ使うのをやめてしまったのです。でも、先日、スタパさんと
「無線LANはサイバーか」というテーマで議論した際、わりと
サイバーかもという結論になったので、また買ってみたのでした。

ヨドバシで一番安いアクセスポイントとカードの組み合わせを
探したところ、たいした違いはないけどIO DATA製品かな、という
気がしたので、それにしました。形もワリとかわいいし。
http://www.iodata.co.jp/products/plant/wnb11axp.htm

さぞや使いやすく進歩したことだろう、と期待しつつセットアップして
みたら、案外、手数がかかりました。ひっかかる部分が
けっこうあるような気がします。たとえば、ESSIDやWEPといった
無線LAN固有の概念を理解してないと、とまどうかも。あと、
MACアドレスを手で入れさせるのは、原始的だなあ、と思った。
アクセス制限や暗号化をせず、ムキダシのネットワークでよければ、
設定すべき項目はほとんどないんですけど、さすがに、それを
普段つかっているハブにつなぐ度胸はありません。

いまこうして無線経由でネットにつなぎながら、やっぱりまだ
過渡期かも、と思った反面、あと少しの進歩で断然便利になり
そうですな、とも思いました。

無線LAN関係でボクが好きな話題は、草の根的にみんなが
アクセスポイントを開放して、新しいインターネットへの接続手段を
作りましょう、ってヤツ。世界のあちこちでかなり真剣に検討され、
実験が始まっているテーマです。大きな会社が提供する商業的
インフラになるべく依存せず、安くて快適なアクセスを手に
入れようという試み。
http://www.freenetworks.org/

日本の現状についていえば、インターネットにつなぐ手段の
ほとんどがNTTグループに押さえられています。電話線は、
東西NTT、モバイルならドコモ。NTTの対抗勢力として、
電力会社やKDDIなども選択肢を提供してますが、同質な
企業同士の穏当な差別化の範疇にとどまっているように見えます。
いろんなアイデアが競合して多様性を生み出す、という
状況からはほど遠い。

昔ながらの電線や排他的に割り当てるしかない電波資源を
ベースにしている以上、少数の企業が独占的にサービスを
提供するという図式はやむをえないのかもしれません。
そう簡単に状況は変わらないでしょうね。でも、無線LANの
ように、誰でも簡単に参入できる技術をベースにすれば
大きな変化が生まれる可能性もあると思います。

もちろん、いまの無線LAN技術には大きな制約があります。
IEEE802.11に限らず、2.4GHz帯をベースにしている以上、
かんたんには解消できない問題がいくつかあるようです。
802.11xやBluetoothで、どの程度のことができるのか、
まだハッキリしない部分も多そうです。

問題山積でハッキリしないことがたくさんあるからこそ面白い
と考えれば、ワイアレス・ネットワークの領域は今が面白さの
ピークかも。これから少しずつ「結論」が出てくるんじゃ
ないでしょうか。結論もいいんだけど、そこに至る過程に
参加したいですな。

遅ればせながら、ワタクシもワイアレス方面を勉強してみようと
思います。とりあえず、来月ひらかれる、ワイヤレスジャパン2002
には行く予定。
http://www.ric.co.jp/expo/wj2002/index.html
今日、偶然、招待券が届いたので、ちょっと楽しみ。ショウが楽しみに
なること自体が、近頃では稀ですよ。

ページビューは120400。ただし、18日最初の1時間分のログが
欠けているので、実際は、もう少し多いはず。

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