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2002/05/15 01:52 ブックオフ体験

まんだらけからお金が振り込まれて、ゴールデンウイーク中から行っていた
蔵書削減計画が終了。結論は、本を売るとむなしさが残る、ということ。

売り先は、マンガならまんだらけ、それ以外はブックオフと、ありきたりな
選択をしました。まんだらけは専門店だけあって、ものによってはかなり
いい値段をつけてくれるのですが、ブックオフは厳しいですな。自宅分を
持ち込んだときは、150冊ほどの書籍が7900円でした。その150冊の定価
を合計すると20万円から30万円の間だったはずで、それが7900円にしか
ならなかったということは、実質的な買い取り価格は定価の3%前後という
ことになります。

150冊中、20冊ほどは値段が付きませんでした。汚れや痛みが激しかった
ものについては、それも理解できたんですが、かなりキレイなものも多かった
んです。発行年月がそんなに古いわけでもないし、読み手がいないような
ジャンルの本でもなかったはず。それでも価値がないと見なされたんでしょうな。
売れなかった本の著者に、「ブックオフでは買ってくれなかったですよ」なんて
言ったら、すごく気を悪くするだろうなー、と思った。そして、新刊の時点で
売れないよりも、ブックオフで買い取りを断られるほうが、著者のプライド的には
厳しいんじゃないだろうか、と、著者のはしくれである拙者は思った。

金額はがっくり来るものでしたが、ブックオフに不満があるわけではありません。
古書店によっては、もっと高く買ってくれたところもあるだろうけど、
気軽に持ち込んでサクッと査定してくれる利便性の代償として、値段が安いのは
致し方ないと思います。街の古書店に持ち込むのって、偏屈なおっさんにあれこれ
言われそうな気がして不安じゃないですか? 自宅分を売った後日、会社に置いて
ある不要書籍も売ったので、2箇所のブックオフを利用したんですが、店員さんの
態度はつねに低姿勢。買い取りカウンターに本を乗せたとき、「こちらはお売り
いただける本でしょうか?」と随分へりくだった応対をされて、教育されてるなー、
と思いましたね。総合的にシステム化されてる気配。

ブックオフは伊達に流行ってるわけじゃなさそうですな。出版業界では
目の敵にしてる人たちが多いみたいですが、今回はじめて利用してみて、
これは人々のニーズに合致してるよ、と思いました。ブックオフができると、
近所の書店で万引きが増えるといって批判する人もいるみたいで、たしかに、
あれだけ簡単に買ってくれるなら、盗品売買につながる可能性もあると思ったけど、
悪いことをしているのはあくまで盗んだヤツであって、その点でブックオフを
批判するのはムリがありますな。

ブックオフを擁護するようなことを書いてますが、「好き☆」と思ったわけでは
ありませんヨ。よく考えられてるシステムにちょっと感心しただけです。
本を探し買う場所としてのブックオフには全然興味がありません。
夜中に活字が恋しくなって入ったことはあるものの、これまでに1冊も買ったことは
ありません。本が買いたくなる店ではありません。

実は、試しに買い取り価格を出してもらおうと、オルトアール本も一冊持ち込んで
みたんですが、怖くなって途中でやめました。思い入れのあるものを
差し出す場所でもありません。

ページビューは116300。いまだ好調。

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