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2002/03/02 00:22 人物像

開放区の全テキストの容量を調べてみたら、約68メガバイトでした。
文庫本の1ページの文字量を1,500バイトとすると、45,400ページ分の
文章ということになります。250ページの文庫本なら180冊。
2日に1冊のペースで読めば1年で読み終わりますな。
でも、その1年間でまた同量以上のテキストが貯まるはずなので、
上記のペースだと、無限に読み続けることができるわけです。

この68MBに対して、検索君を使うと、約2.8秒で全文検索できます。
「ムネオハウス」、「田中真紀子」などのキーワードで試してみたところ、
秒数に違いはありませんでした。ただし、ヒットした件数が多いと、
表示が終わるまでにはもっとかかると思います。たくさんヒットする
キーワードを入れれば、時間は余分にかかるでしょう。

それから、検索君を最初に実行したときは10秒以上かかるときがあるかも
しれません。テキストファイルが(サーバーの)キャッシュに当たっていないと、
そうなるみたい。18秒ほどかかったこともありました。

検索君のロジック改良は懸案事項なんですが、お手軽な方法はまだ
思いついておりません。苦労する方法はいくつか浮かんだんですが……。

ページビューは64400。開放区が弱め。なぜでしょう。

夜、会社を出て、地下鉄に乗り、「今週はなんだか忙しかったなー」
といったことをぼんやり考えつつ座っていたら、モワンと変な臭いが漂って
きました。髪の毛が焦げるような臭い。横を見ると、女がひとり、自分の
髪の毛に何やらやってます。ヘアアイロンっていうんですか? 棒状のモノに
クリップが付いてて、それで髪の毛を挟んでクルクルやるデバイス。
電池式らしいそのデバイスを使って丹念に巻き髪を作っています。髪の毛が
熱せられたとき特有の臭いがぷんぷんしてきます。

車中で化粧する女性にも見慣れてもうずいぶんたちます。しかし、紙の毛を
加熱処理しているひとは初めてみました。どんな顔か拝んでやろうと、
隣に座ってるそのひとのほうをゆっくり見ると、相手もすぐ気がついて、
スッとこちらを向きました。自信たっぷりな視線で、見据えてきます。
その目は「美しい女は男の視線を真正面から受け止めるのよ」と
言っているような気がしました。たしかに美人でした。でも、ゆがんだ
上昇志向に冒された結果、おかしなことになっちゃってるひと、という
印象でしたね。

なんの感情も表にださないよう、すぐに顔の向きを戻し、「来週も微妙に
忙しそうだなー」といったことをぼんやり考えることにしました。じきに、
その女はヘアアイロンをFENDIのバッグにしまい、かわりに大判な雑誌を
広げてパラパラやりはじめました。「ef」というタイトルだったと思います。
視界の端で落ち着きなくページがめくられていく様子を捉えていたのですが、
ふと気が付くと、動きが止まり、あるページをじっくり読んでいる様子。

顔は前に向けたまま、眼球をめいっぱいその雑誌のほうへ向けたところ、
読みとれたのは50級くらいの明朝で書かれた「陥没乳頭」という文字でした。

ボクの内部に生成された彼女の人物像を彼女が知ったら彼女はどんな
ふうに感じるだろうか、といったことをぼんやり考えていたら、新宿駅に
着きました。CDを探しにタワレコへ行きました。

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