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2002/01/09 00:05 嗚呼、マルティア!


multia.jpg
きのうのハナシですが、秋葉原のLAOXザ・コンピュータ館の裏の道
(私は秋月通りと呼んでます)を歩いていたら、中古コンピュータ店の
前でオニーサンが妙に渋い作りのマシンを無造作に並べ直している光景が
目に入りました。

ピピッとセンサーが反応した私は音もなくそのマシンに近づき、よく
見てみると、それはDECのmultiaじゃありませんか。頭のてっぺんから
「じゅっ」と音を立てて液がでました。

multiaは1996年頃にDECがリリースした省スペース型デスクトップ機。
Universal Desktop Boxとも呼ばれるその機械はCPUパワー、インタフェイス
の充実ぶり、スタイリングなどの点で優れ、かなりしびれた記憶があります。

multiaにはalphaチップ搭載版とPentium版の2つがあって、Googleした範囲
では、アメリカでは今でもalpha版multiaを使っている人が少なくないようです。
ぼくが秋月通りで見つけたのはPentium版。

寒空の下、3台のmultiaが台車の上に並んでいて、スペックを表す手書きの
紙がテープで張られている以外、なんにも情報がありません。店員の
オニーサンに「これは売り物ですか?」と聞いたら、「そうですよ」とのこと。
「いくらです?」と聞くと、ちょっと考えてから、店の奥に走っていってしまい
ました。1、2分後に戻ってくると、台車の上の3台を順番に指さしながら
「4000円、5000円、6000円」と、ずいぶん乱暴な値段を教えてくれました。

1000円ずつ違うのは搭載メモリの量が違うからみたい。48MB、64MB、
96MBの順に並んでました。一瞬96MBにしとこうと思ったんですが、
なんとなく真ん中の64MBのヤツがキレイに見えたのと、どうせSIMMは
引き出しの奥に余ってるだろうから、ここでメモリを優先してもしょうが
ないかな、と思ったので、5000円コースを選択。配達料1600円を含め
6600円のお買い物。安い!たったの6600円でmultiaがボクのものに!

で、そのmultiaが今日届いたんですが、イカしてます。キリがないので、
特筆したい点だけ簡単にまとめると次のとおり。

・質実剛健でスマートなデザイン
・ピザボックスタイプの小さなケースに10BASE-T/2/5インタフェイス、
SCSI、PCカードスロットなどをみっちり搭載
・PCIスロットもあり。ただし、ハードディスクドライブを内蔵するとその
スロットはふさがっちゃう。ディスクレスマシンを構成するときは、
そのスロットに高性能なビデオカードを刺せる(?)
・ドライバを使わずにマザーボードをズバッと引き出すことができる

CPUはPentium 100MHzだったんですが、これだけインタフェイスが
充実してれば、なにか使い道が見つかるでしょう。FreeBSDを入れて
ファイルサーバーにするとか。楽しいおもちゃが手に入りました。

ページビューは超ひさびさの8万台を達成! 80400PV。本家のほうは
スタパライフ・エフェクト? 開放区も伸びてますが、こっちは何エフェクト
だろう?

小泉首相が誕生日の戒めとして、千利休の次の歌を紹介してました。
「稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一」。
なるほど。「一を聞いて十を知る」がモットーの私の足下をすくうような
お言葉であります。自分にとっての「もとのその一」とは何なのか、
考えさせられます。

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