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2001/08/16 17:30 勝ち組の構想力

本屋にブラッとたちより、新刊を1冊買い込んで、
すぐ電車のなかで読みふける、このひととき幸せを感じます。

今日買ったのは大前研一/田原総一郎の対談集
『「勝ち組」の構想力』。えげつないタイトルですが、
最近の大前研一本のなかでは一番面白いと思います。

まだ半分くらいしか読んでないんですが、冒頭から
とばしてます。中国について大前センセイが
「民主主義じゃない資本主義はすごい」という話を
していて、なるほどスゲエ、と思いました。結論としては
21世紀の世界はアメリカと中国の二国だけで用が済むという話。

その次の不良債権処理の章もハイテンション。
以前から、リチャード・クーと大前研一がメディア上で正反対の
ことをいっているのが気になっていたのですが、この本で
大前センセイは「野村総研系の論客(クー氏がその筆頭)が
アメリカの片棒をかついでウソを言っている」というような
発言をしていて、「あー、やっぱりムカついてたんだな」と
確認できました。大前センセイは徹底的にハッキリしてて
いいよなー。

ただ、そのハッキリしててわかりやすすぎるところが
大前センセイのコワイところでもあります。そんなに世の中
ハッキリ割り切れるもんでもないでしょう? という
気にもなるわけで、100%書いてあるとおりに鵜呑みにしては
いけないのかも、と自戒しつつ、楽しく読ませていただいて
おります。

今回の本は、田原総一郎との対談というカタチをとっているので、
大前本にありがちな「まず自慢から入るんだよなこの人」みたいな
鬱陶しい感じがなく、情報の流れが緻密で気持ちよく読めます。
田原センセイの聞き手としての能力の高さが感じられますな。

ページビューは100200。開放区がガツンと伸びてます。

時差ボケはすぐ直ったんですが、ゆうべは日記をつける
タイミングを逸しました。

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