昔からアラーキーが好きで、日本の写真家では一番興味がある人です。
どっちかというとマイナー指向な私としては、アラーキーは有名すぎて、
好きです、なんて言うのがちょっと恥ずかしかったりもするんですが、
でもやっぱりいいと思うんですよ。

２年ほど前に、ある仕事でアラーキーの撮影現場に居合わせ、
そしてその写真を整理前の生ポジの状態で扱う機会がありました。
そして、やっぱすげえと思いました。捨てカットが一点もないんです。
全部一点残らず、アラーキー写真として成り立ってる。

ま、そのときの撮影はコンパクトカメラでバシバシ撮るスタイルだったので、
露出の失敗とかは起こりにくかったのですが、もっと内容的な面でシビアに
吟味しても、ムダなカットがないというか、全部採用したくなっちゃう。
気合いと才能を感じましたね。


今日、新宿を通りかかったら、アラーキーとメイプルソープの作品を一緒に
紹介する写真展が行われていました。場所は小田急デパートの美術館。
わりと大々的に宣伝してる雰囲気。ただ、いくらアラーキー好きな私でも、
この企画はなんか違う、と思いましたね。

どこがどう違うのか、こまかく論評できるだけの時間とガッツがないので
深堀りするのはやめときますが、企画したのは雑な頭の持ち主なんじゃ
ないでしょうか。

展覧会の入り口までは行ったんですが、やっぱダメでしょ、って気がして
やまなかったので、ポスターだけ撮って帰ってきました。ちゃんと見てから
論評しろって？　800円出すのも惜しいと思うくらい、ダメな気がしちゃった
んですよ……。見た方が良かったかな。会場はさびれてました。


ページビューは136400。いい数字です。開放区が引き続きググッと
伸びてます。