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2007/05/08 01:46 Wiring


wiring1.jpg

休み明け早々の秋葉原。ザコン館裏に浴衣すがたのメイドちゃん。
季節感先取りってことなのかもしれないけど、生地がシワシワで
残念ながら粋とは言えない容姿であった(粋を目指してはいないん
でしょうけどネ)。

警察署の通りのガード下にミマツ音響のかなり広い新店舗がオープン
していた。ミマツさんには昔(編集者時代)よくお世話になりました。
徹夜明けに齋藤さんと10メートルのRGBケーブルを買いに行ったり
しました(徹夜すると長いケーブルが買いたくなったんです)。
ここ10年ほどは特殊なケーブルやコネクタが欲しくなることはあまり
なかったので疎遠になってましたが、着実に商売の地盤を固めて
いたんですな。ラジオセンターの店舗も引き続き営業するそうです。

ページビューは166800。

家に帰ると、コロラド州ボールダーのナイスな電子パーツ屋さんで
あるところのSparkfunさんからナイスな電子パーツが届いていた。
マイコンボードとNOKIAの液晶モジュール。3日の夜に注文したもの
なので、100時間かからなかった。配送業者はUSPS。送料は18.85ドル。
http://www.sparkfun.com/

写真はそのマイコンボード『Wiring I/O board』と開発環境の画面。
Wiringの名はフィジカルコンピューティングやオープンソース
ハードウエアの文脈で目にして気になってました。そしたら先日
Sparkfunで売られているのを偶然見つけ入手に至ったしだい。Wiring
I/O boardの最初のリリースは2005年らしいので、最新のプロジェクト
というわけではありませんが半周遅れでマイコン界を追撃中の
ワタクシにとってはじゅうぶん目新しい企画です。

届いたボードはシンプルで、載っているパーツは日本でも一般的なもの
ばかり(マイコンはATmega128) 。一瞬、「これで82.95ドルはちと高い
かも……」と思いましたが、開発者へのドネーション込みと考えれば
納得できます。オープンソースな開発環境とわかりやすいドキュメント
(サイト)がたぶんWiringの真価なのでしょう。
http://wiring.org.co/

開発環境のインストールはあっけないほどカンタン。USBシリアル
ポートのドライバを入れ(ボードの電源もUSBから供給)、zipファイルを
解凍すると出てくるexeファイルを起動するだけで使用可能に。サンプル
プログラムのコンパイルとボードへのロードがそれぞれボタンひとつで
サクッと済みます。敷居が低〜い感じ。

開発言語はCじゃなくてProcessingに近い独自のもの(C++のプリプロセッサ
として実装してある模様)。統合開発環境はProcessingで書かれている。
Wiringのサンプルプログラムのなかには、ホストマシン上のProcessing
プログラムと連動する例があって、ある種のシームレス感が味わえる。

これを機会にProcessingもいじってみようかな、と思った。
処理系の概要については増井俊之氏の『インターフェースの街角』が
わかりやすいですな。
http://pitecan.com/UnixMagazine/PDF/if0408.pdf
それからいま発見したけど、11日に六本木でProcessingのイベントが
あるようです。あ、本も出たんですね。盛り上がってきてるのかしらん。
http://processing.jp/

(NOKIAの液晶モジュールは手強そうなので、もうちょい修行してから
 挑戦する予定)


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