地下鉄に乗ったら車内を大きな黒いアゲハ蝶が飛んでいた。
シュールな光景である。

ボクの前を横切っていたとき、「こわいー」と叫びながら
後ろからタックルしてきたオンナがいた。
蝶がコワくてボクの背後に隠れているつもりらしい。
もちろん知らないオンナである。
歳は20ころ。ピンクの服をきて、目がはやくも涙目に
なっている。そいつはその場にしゃがみこんで、
頭をかがめるような格好に。
より厳重に隠れているつもりらしい。
ちょうどぼくのケツのうしろに頭がきたので、
屁をかましてやろうかと思ったが、出ないのでやめた。

アゲハは車両の端までいくと向きを変えてまた反対の
端に飛んでいった。蝶なのでゆらゆらしてるのだが、
細長い車内をうまく飛んでいく。

飛んでいった先で、妙にもみあげが長い若い男の背中に止まった。
赤いシャツの背中に黒い大きな羽を広げて止まっているその
姿は、まるで、そのもみあげ男に羽がはえたように見える。

数十秒そこで休んだ後、アゲハはまたボクのほうへやってきて、
またもみあげのほうへ飛んでいった。困っているようである。
さらに２度ほど行ったり来たりしたところで、ボクともみあげの
中間くらいのところにいた白いシャツの一見オタクっぽい男が
両手で捕まえようとしだす。なんどか失敗したあと、手のひらで
作った球のなかに、アゲハを捕らえた。大事そうな手つき。
そして、次の駅でその手のままホームに降りていった。
外に逃がしてやるつもりなのだろう。

優しい人がいて良かったな、と思ったが、そのあと、蝶を両手で
捕らえたまま、どうやって自動改札を抜けるのか気になった。


PVは昨日が7650で今日は6780。ゆるやかな減少モード。
来訪ユーザー数はそれほど減ってないようなので、
あまり心配はしてないけど、がっかりしていないわけでもない。

実はいま、インプレスのケータイウオッチでバナー広告を
打っているのだが、目に見えるような効果は上がっていない気配。
より正確な分析は後日行う予定だが、
どうやらバナーより記事で紹介してもらったほうが
広告効果は大きそうだ。

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